ヒップスターゲート

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2020年度新入社員のオンライン研修に関するアンケート調査

2020.05.30

2020年度の新入社員研修では、新型コロナウイルスの対策として多くの企業が集合研修からオンライン研修に切り替えました。集合研修からオンライン研修への切り替えは、これまでの受講環境と比べて大きな変化があります。そこでヒップスターゲートでは受講環境の変化による新入社員への影響を調査するため、2020年度新入社員オンライン型公開講座(4/2~3実施)の参加者42名を対象にアンケート調査を実施いたしました。
本調査結果が今後のオンライン時代における人材育成のヒントになれば幸いです。

調査報告

オンライン研修の1日における最も適切だと思う実施時間は?

5時間以上」31.0%、「4時間」28.6%、「3時間」35.7%と、多少のバラつきは見られるものの、集合研修よりも短時間での受講を好む傾向にあることが明らかとなった。

受講者間でのコミュニケーションを取ることはできましたか?

オンライン研修における「受講者間でのコミュニケーション」は、「充分にとることができた」21.4%、「適度に取ることができた」52.4%に回答が集中した。オンライン環境下において、過半数は受講生同士のコミュニケーションに支障がないことがわかる。

講師とのコミュニケーションは取ることができましたか?

オンライン研修における「講師とのコミュニケーション」は、「充分にとることができた」21.4%、「適度に取ることができた」47.6%で全体の約7割を占めた。オンライン環境下における講師とのコミュニケーションにおいても、過半数には支障がないことが言える。

受講環境(機器類やシステムの操作など)に慣れることはできましたか?

「すぐに慣れることができた」31.0%、「早い段階で慣れることができた」45.2%、「途中から慣れることができた」19.0%で全体の約95%を占めた。新人などの若い世代は「オンライン環境」に対して柔軟に対応できていることがわかる。

考察

オンライン研修に対する実施時間の設問において、最も多かった回答が「3時間」の35.7%であったが、これは集合研修よりもコンパクトな時間で効率よく学びたい、という意欲の表れとも捉えることができる。その背景には、今の新入社員はYouTubeに代表されるような情報ツールに日頃から慣れ親しんでおり、マイクロラーニングが身近なものになっているためであろうことが考えられる。

さらに、オンライン研修ではパソコンの前で黙々と一人で受講するという環境面が与える心理的影響も大きい。他者から見られている緊張感は集合研修よりも感じ取りづらいことから、自ら集中力を保ち続けるのは難しいことも3時間を適切とする回答が伸びた要因の一つと言えるだろう。

受講者同士および講師・受講者間のコミュニケーションについて、過半数は支障がないとの結果だった。新入社員研修の目的の一つである「受講者間での交流を深めること」を達成することができていると考える。「グループワーク数や受講生同士のフィードバックをする機会を増やして欲しい」などの意見も挙がっており、受講者同士のコミュニケーションを活性化させるために、カリキュラムへ受講者同士が話し合う機会を盛り込みことが必要と言える。

受講環境において、全体の約95%は「慣れることができた」との結果だった。新人などの若い世代は「オンライン環境」に馴染みがあるため、柔軟に対応することができたのではないかと考える。オンライン環境に馴染みがない人を対象とする場合には、受講者に対するサポート体制を整えることが必要だろう。

結論

今回の意識調査結果を受け、オンラインの新入社員研修では「受講者同士および講師・受講者間コミュニケーションが支障なくできたこと」、「受講環境にも慣れることができたこと」から、オンライン研修への環境変化は新入社員の学習過程に与えるマイナスな影響はほとんどないことが明らかとなった。

しかしながら、研修実施時間については受講者自身も最適だと感じる長さにはバラつきがあるため、集合研修の内容をただそのまま短くコンパクトに再編集すれば良いというわけではない。いかに受講者が飽きずに集中して研修を受講できるかを念頭に置きながら、最適な研修時間を設計し、受講テーマや環境に合わせた柔軟な実施体制を整えることが肝要である。

 

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