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「アルムナイ採用」とは?退職者を再雇用するメリットを解説!

2022.11.07

超高齢化社会の影響からどの企業も人手不足に悩まされており、
即戦力となる人材を求めていることでしょう。

そこで今注目を浴びているのが、退職者や元社員を再雇用する「アルムナイ採用」です。

今回はアルムナイ採用について詳しく紹介します。

アルムナイ採用とは

アルムナイ(alumni)とは本来、学校の卒業生や同級生を示す言葉として使用されていました。

それが派生してビジネスにおいては、企業を卒業した、
すなわち、元々その企業で働いていた社員、退職者のことを表す言葉として使われています。

アルムナイ採用とは、元々企業で働いていた人を再雇用する採用方法です。

別名「カムバック制度」や「出戻り制度」とも呼ばれています。

ジョブ・リターンとの違い

アルムナイ採用とよく間違われやすい制度として「ジョブ・リターン」があります。

この2つには明確な違いがあるため、意味を間違えないようにしましょう。

明確な違いは「自主的に退職したかどうか」です。

アルムナイ採用は転職など、自分で退職を選択し、会社を去った人を再雇用する制度です。

一方で、ジョブ・リターン制度は、結婚や出産、育児、親の介護など、
自分の意思とは関係なく個人的な事情で退職した人を再雇用する制度です。

アルムナイ採用が注目されている背景

人口減少による採用の難易度が上がった

超高齢化社会のため、日本の労働人口は毎年減り続けています。

そのため人材獲得が難しく、今後企業は増々人手不足に悩まされることが目に見えています。

そういった社会背景から、新しい人材を確保するだけでなく、優秀な人材を逃さない動きや、
仮に退職してしまっても、戻ってきやすい環境をつくることに意識が向き始めたのです。

退職者も貴重な人材とし、再雇用につなげるために退職後も関係性を保つような動きが活発になったのです。

早期活躍が期待できる

すでに自社で働いていた経験から、自社理解ができている状態です。

そのため、新たな研修期間などを長期間割く必要がないため、
スムーズに業務を開始できることが期待できます。

アルムナイ採用のメリット

退職した人を再雇用する制度のため、すでに自社の理念や特徴、制度などを理解しているため、
新しい人を雇用するよりもミスマッチが起きにくく、採用が失敗する可能性が低いと言われています。

また、すでに会社に対する知識や理解があるため、新しく仕事を教える時間を削減でき、
即戦力としての活躍も期待できます。

アルムナイ採用の懸念点

アルムナイ採用は早期活躍できる人材の獲得に期待できる制度ですが、大きな懸念点が2つ挙げられます。

組織メンバーが抱える不信感

これまで一緒に働いていたメンバーのため、組織に馴染むのが早いことが期待できる一方で、
再戻ってくることに不信感を抱える人がいる可能性もあります。

そのため、会社としてアルムナイ採用を活用していること、
またそれを実施することのメリットを事前に説明しておく必要があります。

退職促進の可能性

退職しても戻って来られるという安心感から、
他の企業やこれまで挑戦してみたかった分野に試してみようという心理が働き、
安易に会社を辞めてしまう可能性があります。

アルムナイ採用は退職者を再雇用する制度ですが、
採用するまでのフローは他の中途採用の人と同様に面接などを実施したうえで、
再雇用にいたるため、以前働いていたひとなら誰でも戻って来られるわけではありません。

その可能性を考慮したうえで、従業員に退職の判断をしてもらうことが重要です。

まとめ

アルムナイ採用は以前会社で働いていた社員を再雇用する制度です。

もともと働いていた経験があるため、会社の制度や理念などを理解しており、
組織に早く馴染めることと、早期活躍を期待できます。

その一方で、アルムナイ採用を正しく理解せず、辞めても簡単に戻って来られる制度と
社員に捉えられてしまうと、退職者が増加する懸念点もあります。

アルムナイ採用を正しく社員に説明したうえで、
人材確保の制度として上手く活用してみてはいかがでしょうか。

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