管理職研修の難しさ ~あなたが社内講師として登壇することになったら~
2017.12.19
ツイート管理職研修やマネージャー研修は、独特の困難さを伴うと言われています。
受講者は新人とは異なり、ある程度の経験や慣れがあるため、研修に臨む際には「そんなことは知っている」「退屈だな」といった、ベテランならではの思考がよく見られます。
そのため、管理職向けの講師には、受講者に適切に対応し、効果的なテクニックを持つことが求められます。
例えば、講師として「腕組みしながら、口を真一文字にして、受講者を睨みつける人」がいる場合、どのように対応しますか?
ある講師は、以下のような対応を行ったそうです。
まず、相手を肯定する言葉を使います。
「○○さんのご意見、素晴らしいですね」
しかし、肯定しつつも、「○○さんの部下に対する考え方・姿勢が非常に素晴らしいですね。皆さん拍手をお願いします!」と、その人の姿勢と努力を認める言葉を加えました。
これは少し露骨かもしれませんが、こうされると「自分は認められたし、もう少し真剣に取り組まないといけない」と感じるものです。実際、この時の管理職の方も、その後は真剣に聴いてくれたとのことです。
もちろん、全ての管理職の方がそうではありません。むしろ、そういった方は少数派です。
また、講師側もテクニックだけに頼るのは逆効果になることもあります。これらの点に気を付けながら、ぜひ管理職研修に積極的に取り組んでみてください。