言いたいことが言えないシーンはよくある
誰かを貶めたり、誹謗中傷するのはもっての他ですが、
本人の意図せぬところで炎上した事件などを見聞きする度に
言葉の扱い方が非常に難しくなったと感じます。
これはひょっとするとハラスメントになるのだろうか?
ジェンダー問題に引っかかるのではないか?
例えばSNSで投稿する際に気にかけるべきポイントは枚挙にいとまがありません。
皆さんは、最近何か言いたいことを言えなくて我慢した経験はありますか?
言いたいのに言えない。
この背景には、上記以外にも様々な理由や思惑があったりします。
自分の想い、感情を言葉にすることが苦手だから言えない。
相手のためを思って、言うことをためらうなど、
日常生活でも結構よくあることではないでしょうか。
仕事にもなるとなおさらです。
社内外との多種多様な人間関係を円滑に進めていくために、
自分の意見や感情を犠牲にしている人も多いことでしょう。
その場を収めるため、相手に嫌な思いをさせないため、
自分が言いたいことを飲み込めば良いと判断しているのでしょう。
つまり、言いたいことが言えない(言わない)のは、皆それぞれに理由があるわけです。
しかし、その一方で言いたいことを我慢することはデメリットもあります。
自分の気持ちがいつまでも相手に伝わらなかったり、誤解されて関係性が悪化するなどです。
何より一番のデメリットは、自分自身に過大なストレスが溜まってしまうこと。
溜まりにたまったストレスが、いつどのように爆発するのか分かりません。
肉体的なダメージとして現れることもあれば、メンタル不調という形で出てくるかもしれません。
そんな深刻な事態に陥る前に、自分なりにうまく対処していくことが必要です。
言いたいことも言えないこんな世の中じゃ POIZON
俺は俺をだますことなく生きてゆく
という歌が1999年頃にヒットしましたが、
ただただ言いたいことを我慢するのは体に毒でもありますよね。
効果的な対処法とは?
研修の場面でも、グループワークの際に、
せっかく自分の意見を持っていても言えない人を見かけます。
オンライン研修にもなると、発言者が注目をより浴びやすいためか、
全く発言できないまま終わってしまうこともあります。
言いたいことが言えない人の多くは、空気を読みすぎる傾向にあります。
こんなことを言ったらどう思われるだろうかという意識が先行してしまい、
自分の発言を胸の中に抑えつけてしまうのです。
言いたいことが言えるようになるには、言う方が良いのだと確固たる自信を
自分自身の中に持つことが必要です。
自分の発言によって場の空気が壊れたり、誰かとの衝突を引き起こす可能性はありますが、
それらは必ずしも悪いことではありません。
むしろ、真正面から相手とぶつかり合うことで、より深い関係性になれることもあります。
逆に言えば、自分の感情や発言を抑え込むことは、
相手に真正面から相対していない、ということでもあるのです。
そうはいっても、今まで言いたいことを言えなかった人が、
急に全てを口で伝えるのは難しいでしょう。
そんな時は文章にすることから始めてみましょう。
自分の言いたいことをメモする、SNSで発信するなど、
文章にしながら言いたいことを整理していきます。
そうするとどのような表現を用いれば、自分の意図や気持ちをしっかりと相手に伝えられるか、
客観的な視点を用いながらチェックしていくこともできます。
文章で書くことに慣れてくれば、徐々にその場で自分の言いたいことを的確に
相手に伝えていけるようになるはずです。
そのためには練習あるのみで、とにかく文章で気持ちを表す癖をつけましょう。
言いたいことが言えずにモヤモヤしてしまう人は、ぜひ試してみてください。