オンライン研修で生み出しづらい“つながり”や“一体感”の作り方
2020.07.13
ツイート社員研修を実施するメリットのひとつとして、
社員の一体感や横のつながりを深めることが挙げられます。
ただ、これらをオンライン研修で実現しようとすると
集合研修とは違って少し工夫が必要になります。
そこで、本コラムでは、オンライン研修における
受講者同士のつながりや一体感の生み出し方について、いくつか方法をご紹介します。
①ギャラリービューの活用
これは大鉄則です。
「○○さんはどんな風に講師の話を聞いているのだろう?」
「■■さんはどんな時に大きなリアクションを取るのだろう?」
「この研修の場全体はどんな雰囲気なのだろう?」
おそらくこれらは、集合研修であれば指示を出さずとも、
各々が自然と周りを見渡して感じ取っていることなので、
意外と見落とされがちな部分ですが、
受講者同士のつながりを深めるには非常に重要なポイントではないでしょうか。
そのためにも、オンライン研修時の受講者の画面表示形式は
講師のみでなく、受講者全員が見えるギャラリービューをおススメします。
また、資料などの画面共有を行うと、個々の映像は自動で縮小されてしまいますので
講師側も画面共有は極力使わずに進行できた方が良いかと思います。
②グランドルールを設ける
集合研修であれば、同じ場所に集まり、同じ教材を使って共に学習をするので
それらが全て共通体験となり、一体感に繋がるのですが、
オンライン研修ではそうはいきません。
画面上のコミュニケーションなので、相手の雰囲気を感じ取ることは、
対面より難しいですし、そもそもの受講場所が違うので、受講環境も大きく異なるでしょう。
さらには教材の形式一つとっても、紙媒体で見るのか、PC上で見るのか等、
受講者によって様々な違いが発生します。
そこでポイントとなるのが全員共通の行動をあえて作り出すことです。
例えば、講師の投げかけに対し、
「理解できていれば手で画面いっぱいに丸を作る、逆にわからなければバツを作る」
他にもスタンプ機能を活用して、
「他の人の発表内容が良ければ、発表中でもどんどんグッドボタンを押してあげる」
といったように受講のグランドルールを設けることで
受講環境に関係なく、受講者全員に共通動作・共通体験をさせることができます。
そして、これらが場の一体感を作り上げることに繋がるのです。
③バーチャル背景を活用する
WEB会議システムのバーチャル背景機能を活用し、
グループワークのチームや、エニアグラムなどのタイプ診断結果ごとに
背景を統一することで、受講者同士の仲間意識を簡単に醸成することができます。
イメージ①:217名の新入社員がフルリモートで研修を実施!オンライン新卒研修の全貌をお見せします!
もちろん、受講者全員が同じ背景を使って統一感を出しても面白いかもしれません。
イメージ②:満足度90%!150名が自宅から参加したオンライン全社総会の運営ナレッジ
インハウス型の研修で、自社のロゴ画像を背景にしている写真などもたまに見かけますね。
④コミュニケーションの場を設ける
これは研修上での仕掛けというよりは、物理的にオンライン研修の場以外に
オンライン上でコミュニケーションが取れる
“第2のスペース”を用意しましょうということです。
詳しくはこちらの記事もご覧下さい!
『オンラインコミュニケーションツールの最適解はRemo』
年に一回の研修でしか、同期社員と会うことができない。
そんなケースも多いのではないでしょうか。
もちろん、研修の最大の目的は「学びによる行動変容」ですが、
社員エンゲージメントを下げないためにも、
今後はこのような部分も意識しながら、
オンライン研修を設計する必要があるかもしれません。