チャット機能を使いこなすことがオンライン研修成功のカギ
2020.07.06
ツイート効果的なオンライン研修を実施する上で、WEB会議システムの機能を
どれだけ有効的に活用できるかが、重要なポイントになってきます。
その中でも意外と軽視されがちな「チャット機能」について、
オンライン研修において、なぜ重要なのかをご紹介します。
※Zoomの活用を前提にお伝えします
チャット機能を活用するメリット
①質問のハードルを下げることができる
集合型研修において、講義中に質問がしたい場合、
「先生、今のところわからないんでもう一度教えてください。」と
手を挙げて、発言しなければなりません。
ただ、実際には、講義を中断してしまうことから来る罪悪感や、
目立ってしまうことを恥ずかしく思う気持ちから
なかなかそうはできないという人が多いのが現実です。
しかしながら、チャット機能を使用して質問を送ることで、
講師は自身のタイミングでその質問に答えることができるため、
話の流れをバッサリ断ってしまう、という罪悪感はかなり軽減されます。
また、プライベートチャット機能(※)を使用することで
講師もしくは運営にしか見えない形で質問を送ることもできます。
※やり取りをしている2名以外には内容が見えないメッセージの送信方法
上記を踏まえて、例えば
「講義中に受けた質問は、匿名形式で回答するので
何かわからない部分があった時は講師もしくは運営に
プライベートチャットでご連絡ください」
というグランドルールをあらかじめ決めてしまえば
受講者も講師に対してかなり質問がしやすくなります。
②アウトプット量を増やすことができる
講師:「ここまでの内容で何か一つでもタメになった部分があれば、ぜひ共有してください。」
受講者:「・・・(誰も手が挙がらない)」
こんなシーンよく見かけませんか??
そこで活躍するのが、またまたチャット機能なんです。
なぜなら、言葉に出して発言するより、
チャットというテキスト形式で発言する方が、
圧倒的に心理的ハードルが低いからです。
実際に、集合型研修よりも、上記方法を取り入れたオンライン研修の方が
受講者のアウトプット量が圧倒的に増えました。
ではなぜ、アウトプット量を増やすことが良いのかと言うと、
インプットした内容をすぐに言語化するという一連のアクションを繰り返すことが
学習した内容を自分のものにするために重要となるからです。
講義を「へ~なるほどね。」とただ聞き流すのと、
インプットした内容をしっかりと噛み砕いたうえで、
自身の言葉で表現し直す、というアクションを繰り返すのでは
研修後の理解度に雲泥の差が出てくるでしょう。
また、チャット機能の良いところとして、
誰がアウトプットしていないかが一目瞭然なので
全員が「何かしら捻り出さなきゃ」という気持ちを持つようになり、
アウトプットの癖づけができるようになります。
③メモ/案内板としての役割を果たしてくれる
チャット内で発言した内容は
メインルーム自体を退室してしまわない限り、残り続けます。
そのため、グループワークなどに入る前に
ワーク中のルールや、概要をチャットに載せておくことで
受講者は一々自身のブレイクアウトセッションに
講師を呼んで確認をする必要がなくなります。
さいごに
チャット機能というと、ただのコミュニケーションツールだと思われがちですが
今回ご紹介したように、使い方によっては研修の質をグンと高めることも可能です。
また、ブレイクアウトセッション機能や投票機能など
一見派手な機能に踊らされがちなオンライン研修ですが、
本当に重要なのは、どの機能をどのように使えば学習効果が向上するのかを
適切に見極めることだと思います。
オンライン研修においては、コンテンツの内容だけでなく、
WEB会議システムをどれだけ使いこなせるか、というのも
非常に重要なポイントなのです。