AIの進化が止まらない
2022年10月、AIがイラスト画像を生成するサービスNovelAI Diffusionがリリースされました。
「リクエストに対して高精度かつ高品質のイラストが簡単に出力できる」ということで、
SNS上では、大変な盛り上がりを見せています。
NovelAIはサブスクリプションとなっており、
月額10$、15$、25$と3つのプランが用意されています。
本コラム執筆時点(2022/10/7)での為替レートで日本円に換算すると、
最安プランは月額1,450円程度で利用できる計算であり、
イラストは約200枚程度を出力できるようです。
利用価格はビジネス書籍1冊分と同じくらいということで、
かなりリーズナブルな料金です。
NovelAIのようなAIによる仕事領域はますます広がりを見せつつあります。
例えば小説、音楽、自動運転などです。
しかし、一方でこうしたAI進化は私たちの仕事を
根こそぎ奪ってしまうのではないかとの懸念もあります。
イラストレーターや小説家、音楽家、タクシー運転手など
今まで人間が関わってきた仕事が全てAIに置換されてしまう未来です。
さて、あなたの今の仕事はAIに奪われてしまうと思いますか?
いま私たちは何を学ぶべきか?
冒頭ではAIによる仕事への影響を述べましたが、
社会環境や情勢変化によっては、私たちの仕事はいつでも変革を求められます。
例えばカーボンニュートラルが一つの良い例でしょう。
2020年、菅元総理時代には、日本政府から
「2050年までに、温室効果ガスの排出を全体としてゼロにする、
すなわち2050年カーボンニュートラルで脱炭素社会の実現を目指す」
ことが宣言されました。
自動車業界では、脱炭素に向けてEV車の効率的な開発、設計など、
技術革新が迫られることになりました。
このように刻一刻と生活やビジネスを取り巻く環境は変化していく中で、
いま私たちは何を学ぶべきなのでしょうか。
技術革新やビジネスモデル変化に対応するために新しい知識やスキルを学ぶ、
いわゆる「リスキリング」も市民権を得てきましたが、
主にはDXなどIT関連での学びが多いように感じられます。
社会需要という意味では、DXやITを学ぶのは正解、王道と言えるかもしれません。
しかし、その学びの先に自分の仕事がどのように変わるのか、活かせるのか、
そこまで意識を向けなければ、何を学んだとしても無用の長物となるはずです。
学びを何に活かすか、実践できるかが大事
例えば分かりやすいのが英語のスキルを習得することです。
グローバル化が進む一方で、まだまだ多くの日本人は英語に苦手意識を持っています。
これからもグローバル化は進むから、英語は必ず必要になるはずだ、
だから英語を勉強しようと考えること自体は悪いことではありません。
しかし、せっかく英語を学び習得したとしても、それを活かせる場所や機会がなければ、
それはただの自己満足、自己研鑽で終わってしまいます。
趣味の範疇であれば、それは全く構いませんが、
ビジネスへの転用、転移を目論むのであれば、学びの先にある目的、
つまり学びを何に活かせるか、どこで実践の機会があるかを明確にしなければなりません。
今の世の中は世間をあっと驚かせるような革新的なサービスがいつ出てもおかしくありません。
冒頭のAIもそうですし、英語だってスマホ1台あればコミュニケーションを取れる時代です。
はっきりとした勝ち筋や見通しが立たない現代社会の中で、生き残っていくためには、
自分自身を常にアップグレードしていく必要があり、そのために学びが大切となりますが、
トレンドや流行といった波に安易に流されず、本当に必要な学びは何かを考えねばならないでしょう。
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