ストレス解消法として、ヨガが有効的ということは多くの方がすでにご存じだと思います。実際に企業でも、ランチタイムにヨガセッションを実施する取り組みが行われているところもあります。
実はヨガにはストレス解消だけでなく、「怒りをコントロールできる」という心理的効果もあるのです。
怒りのパワーは最初の6秒が最も強い
怒りを抑える対処法として「6秒ルール」というものがあります。
脳科学の観点から、怒りのピークは長くて6秒と言われており、どのような怒りでも、最初の6秒を過ぎれば、理性が戻り怒りに任せた衝動的な行動を抑えられるのです。
ヨガは「ひと呼吸置く」という行為に長けている
ヨガの基本は呼吸法にあります。様々な呼吸法があり、それらによって得られる効果は違いますが、中でも一般的なものが複式呼吸です。腹式呼吸とは、一言で言うと深い呼吸のことで、お腹を膨らませるように深く息を吸い込み、お腹がへこむまで息を吐ききって行います。この複式呼吸にはストレスを和らげてリラックスできる効果があります。
我々現代人は、情報社会ですべてにおいてスピード感があり、忙しない日々を送っている人が多いですよね。そうすると浅い呼吸が続いていて、ストレスや怒りをより感じやすくなっています。そのため、何においてもひと呼吸置くということが苦手な人が多いのです。
実際に、怒りを感じたとき最初に紹介した「怒りを抑えるための6秒ルール」、たったの6秒を待つことが出来ないという人がいます。そういった人は普段の生活から複式呼吸を心がけることをお勧めします。感情に振り回されずに、ひと呼吸おいて自分を客観的に見ることで、起こった事実と自分の感情を切り離すことができ、結果的に心の余裕を持てる人になります。
ヨガ教典による怒りの対処法
最後にヨガ教典に記載されている怒りをコントロールするプロセスをご紹介します。
①想念
想念とは、心の中に浮かぶ考え方のことです。つまり、思考や感情の塊のことで、ふと思い浮かぶ感覚を指します。
この段階では、物事や人に対して特別な感情は湧いていない状態です。
例:「A社の新商品はいつも美味しい。」など
②執着・欲望
想念が強くなった状態のことです。
例:「A社から新商品が出ている。食べてみたい。」
⓷怒り
執着や欲望が強くなり、それが自分の思い通りに達成されないと、怒りとして変換されます。
例:「A社の商品はいいつも美味しいのに、今回はハズレ!買って損した。お金を返してほしい!」
④切り替え
怒りがわいたら意識的に切り替えます。深呼吸をしたり、「私は怒りを感じている」と自分の言い聞かせてみると段々と冷静になり、客観的に自分を捉えられるようになります。
⑤ヨガをする
余裕がある場合はいくつかポーズをとってみるといいでしょう。そうでない場合は、肩を回す、腕を伸ばすなど少し体を動かしてみると効果的です。怒りとは、心の余裕のなさから生まれる感情です。簡単にストレッチをすることで、余裕を作りだすことが出来き、怒りを手放せるようになります。
⑥いつも幸せ
これらのプロセスが出来るようになると自分のハッピー状態を保つことが出来、周りに対しても明るく接することが出来ます。
まとめ
怒りは誰しもが必ず持っている感情です。しかし、その怒りに振り回されて人間関係を悪化させてしまう人がいます。ヨガのテクニックを取り入れて怒りを踏みとどまらせて、上手くコントロールできる人を目指しましょう。
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