当たり前を超越しよう
商品でもサービスでも、似たような水準になることが多くあります。
特に、日本人は、和を重んじる文化や慣習があり、他人と同じだと安心する国民性を持っています。
それは、良いことでもありますが、ライバルに勝つための障壁になることもあります。
また、これまでがそうであったから、とか、どこでもこのくらいだ、という言わば思い込みが進歩の妨げになることもあります。いわゆる、常識や通り相場が形成され、一定のレベルをゴールとして、毎日、同じことが繰り返される。そして、実行する人も、変化のない毎日で安心しているということです。
日本経済は、現在、長い下り坂にあり、新たな産業は出現せず、古い形態のビジネスは廃れてジリ貧の状態です。
更には、お客様としての国民の数も減る一方です。
この下り坂という状態は、ピンチではありますが、一方でチャンスの側面も持っています。
誰もが同じ基準の上にいるのですから、常識のレベルを一歩打ち破り、他ではやっていないことや、誰もができないことを行っていけば、他にはない自部門の優位性を持つことができます。
日本人は、たいていが細やかで親切という風土にはありますが、このくらいという思い込みからくる固定観念があります。営業パーソンや営業部門がこれを意識できれば、常識を容易に打破することが可能です。
この夏の旅行中にあったことですが、ある有料道路の料金所で係の男性が、領収書を渡してくれる時、笑顔で「ありがとうございます。
暑さに負けずに頑張ってください!」と言ってくれました。普通は、「ありがとうございました。」くらいで終わるところです。
しかも、帰路で通過した際も、別の係員がやはり暖かな言葉を添えて気持ちよく通してくださいました。
現代は、人の仕事が機械にとって代わっていく世の中ですが、「あそこの〇〇は、こんなことまでしてくれた」と、常識の水準を上回る仕事をしていると、差別化が図られていきます。ファンともいえるお客様には心が伝わるものです。「ここまでしてくれるのか」そんな、他人と違う一歩を踏み出しましょう。
「昨日と同じ」ではなく、「今日の自分は、昨日よりも確実に一歩進化している」、「お客様にはもう一歩喜んでいただこう」と、言える状態を作り出していきましょう。
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