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3分で読める人材教育の話

研修への積極的な関与は”問い”の設定で変わる

2022.07.01

受講者の研修参加意欲が低いという人事担当者の悩み

せっかく社員のためを思って研修を企画・設計・実施しているのに、
肝心の受講者の参加意欲が低く、今一つ盛り上がらない。学びに繋がらない。

こうした人事担当者の悩みはよく聞きます。
そうした場合に真っ先に改善点として挙げられるのが、
「テーマ」設定が受講者のニーズと合致してなかったからだ、
と考えてしまいますが、それは早合点です。

テーマ設定も参加意欲を左右する重要なポイントではありますが、
それだけを重視してしまうと、会社側が本当に身につけさせたい知識やスキルは伸びず、
受講者自身の興味関心が強い分野しか育成していくことができなくなってしまいます。

研修の規模が大きくなればなるほど、やらされ感を持ったまま参加する人が増えます。
そうした研修に後ろ向きな態度を持つ人がいるだけでも、
周囲にはマイナスの影響を与えてしまいます。
当然アイスブレイクやグループワークをやっても大した効果は得られません。

研修に乗り気でない人の意識を切り替え、
少しでも前向きな気持ちで参加してもらうためには、
何が必要なのでしょうか?

当事者意識を持たせる"問い"を設定しよう!

例えばあなたが研修企画を行う立場の人だとします。
会社側からは、どうにか社員に経営数字が読める人材になれるよう、
社員を教育してほしいというオーダーを受けています。
あなたならどんな研修を企画して、どのように参加者のやる気を引き出しますか?

オーソドックスなやり方としては、
研修会社が提供している研修プログラムを参考にして、
「財務諸表の読み方」のような研修を企画するかもしれません。

あるいは、経理に強い社内人材に協力を仰いで、
社内向け資料を作って、提供するかもしれません。

いずれの方法を採用したとしても、経営数字を読めるようにはなるかもしれませんが、
その研修に積極的に参加しようと思うのは、受講者自身に経営数字が読めないとマズい、
という危機意識を持っている人だけでしょう。

人間は興味関心のないものから何かを学び取るのは非常に苦手です。
苦痛と言ってもいいでしょう。
だからこそ、いかに興味関心を持たせられるかが鍵を握ります。

興味関心のもとになる要素は「自分に関係があるかどうか」、
すなわち当事者意識を持てるかどうかによるところが大きいのです。

それでは先の例にある経営数字の読み方で、
当事者意識を持たせるには、どのような仕掛けが必要でしょうか。

一つの答えとしては、当事者意識を持てるような問いを発するところから始めることです。
具体的な問いの例を挙げるとすれば、
「これから受講者の皆さんには投資家になっていただきます。
 あなたの目の前には100万円があり、それを次のいずれかの会社に投資ができます。
 いま、目の前には3社の投資対象企業がありますが、あなたはどの会社に投資しますか?」
などとアナウンスをして、それぞれ全く違う3社の財務諸表を提示します。

このような問いを冒頭に持ってくることで、
経営数字や財務諸表への関心もグッと高まることでしょう。

何を学ぶかというテーマ設定の重要性もさることながら、
どのように学ぶか(興味関心を持たせるか)も
学習プロセスの中では重要なファクターであることを理解しておきましょう。

 

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