2016.07.29

プレイングマネジャーの存在意義

あゝ人材教育!3分ななめ読み

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「管理職は、プレイングマネジャーであれ!」という言葉。果たして本当でしょうか。
この言葉の意図は、「プレーヤーでありつつ、管理もせよ」であり、「120%働け」と言っているように聞こえます。
いわば、監督兼選手ということでしょうか。

実は、このプレイングマネジャーという言葉を、英語圏の人に尋ねると失笑されます。
「遊んでいるマネジャーか!」と。
どうもこれは、日本人の造語で、人手不足に対応したわがままな仕組みのようです。

もし、言葉通りに、上司が働きまくったとしたらどうでしょうか。
・相談したいのに、いつも、会議や外出で席にいない
・相談できても時間がなく、中途半端になり検討も不十分
・その結果、次回の相談をする気持ちにならない
いかがでしょうか?良い結果を生むとは到底思えませんよね。

上司が、いつも忙しく自分のことは見てもくれず、考える余裕もない。
ということでは、部下は不満ばかりが募ってくるはずです。

プレイングマネジャーの意味どおりにプレーヤーを演じていると、この悪循環にはまることは目に見えています。
しかし、マネジメントを楽しむくらいの心のゆとりがあると、
・部下の相談に乗れる
・職場全体のコントロールができる
・その結果、成果が出る
という、理想の職場が成立しそうです。

きれい事に聞こえますが、現実世界は実に様々な問題が同時多発し、常に課題解決を行いながら前に進む必要があります。
仕事のみならず、人生もそうかもしれません。環境の変化に対応し、成功や失敗から何を学ぶか。
つまり「いかに生きるか」です。
向き合う現実は問題の百貨店であって、それに、どのようにチームで挑むのか、このチームのリーダーこそが管理職です。

そう考えると、マネジャーの仕事とは「人や仕事をコントロールすること」です。
実務一辺倒に従事する一般の従業員とは違い、実務に翻弄されることはありませんが、そこには大きな責任が伴います。
それだけに、管理職は、部下に弱みは見せられず、悩みながらも、英断を下さざるを得ません。
また、上司の思惑と自分の考えが一致しないこともあるでしょう。
たとえば真反対の目標であっても、従わなければなりません。
つらいところですが、何より重要なことは、リーダーたる自分がつぶれないことです。

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