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あゝ人材教育!3分ななめ読み

リバースメンタリングで若手とベテランの良好な関係を築く

2022.02.25

リバースメンタリングって何?

もっと新人、若手に活躍してもらいたい。意見を聴きたいし、仕事を任せていきたいのに・・・
彼らに期待を寄せれば寄せるほど、それがプレッシャーとなり、ますます自分の殻にこもるようになってしまう。
そんな経験はありませんか?

近年。、リバースメンタリングという手法が浸透しつつあります。
リバースメンタリングとは、若手社員がメンターとなって、上司や先輩社員に助言や指導を行う方法です。
一般的なメンターとメンティーの関係を逆転させることから、リバースメンタリングと名付けられています。

リバースメンタリングの元をたどれば、1999年にGEが若手にITスキルを教えてもらう機会を作ったことが始まりだと言われています。その後、多種多様な企業で同様の活動が取り入れられ、一定の効果を発揮してきました。

もちろんベテランが若手から教えを請うことは日本企業でも古くからありましたが、
今では単に知識やスキルを教えるだけが目的とはなっていません。

リバースメンタリングで価値観を共有せよ

リバースメンタリングで一番分かりやすい例はトレンドかもしれません。若者ほど最先端のトレンドやテック事情には詳しく、年を重ねるごとにそうした分野にはどうしても疎くなっていく人がほとんどでしょう。

かくいう筆者もその一人です。20代の若手社員から「最近はこんなアプリが流行ってます」「このマンガが面白いです」と言われても、半分も知らないことがほとんどで、教えてもらうことばかりです。

ところが今では、こうした知識やスキルの移転からさらに次のステップへの変化が求められはじめています。
それが「価値観の共有」であり、例えばダイバーシティ&インクルージョン、LGBTQ、アンコンシャスバイアスなど、新しい世代の感覚や価値観を共有することです。

画期的な技術やサービスと同時に人々の考え、価値観も多種多様なものとなっています。ひと昔前まで当たり前だった習慣や言動が、今ではNGとなってしまっていることも山のようにあります。それにも関わらず、そうした感覚を磨くこともせず、自分の領域外の志向やスタイルを排除していては仕事はおろか、新たな人間関係を築くことすら難しくなりつつあります。

そうした時に有効となる一つの手法が、リバースメンタリングでしょう。お互いの感覚や価値観を共有し、教え合うことで人としての成長が期待できるだけでなく、友好な人間関係も生まれてきます。だからこそ、単にメンターとメンティーを入れ替えるだけでは失敗してしまうことも多いです。メンティー側が「今は教えられる側の役割を演じている」という仮面を被ってしまえば、残念ながらそれは相手に伝わりますし、逆に人間関係にヒビを入れてしまうことにもなりかねません、

仏作って魂入れず、ということわざの通り、
形から入ることも大事ではありますが、そこに気持ちがなければ上手くいくものも上手くいきません。
これからリバースメンタリングを試してみようという方こそ、ぜひ真摯に教えを請いてみてください。

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