昨今は、まさにイノベーションがブームである。
産業界(経済産業省)、教育界(文部科学省)では国が中心になってイノベーションに取り組んでいる。
まことに結構な取り組みであるが、“イノベーション人材育成”という言葉が先行している感は否めない。
イノベーションを起こせる人材像については、いろいろ書かれているが、そういった人材をどうしたら育成できるかということについては、あまり書かれていないようだ。
イノベーションは、既存のモノや仕組みとは全く異なる、モノや仕組みを生み出すことであり、なんとなく難しそうに感じるかもしれない、、、。
日本人はイノベーションが不得手だと言われることがある。
しかし、ノーベル賞を受賞した日本人がそこそこおり、受賞していなくとも同等レベルでの発明・発見をしている日本人は少なくない。
(数学会のフィールズ賞や、面白いところではイグノーベル賞)
イノベーションを起こすための一つのヒントを示そう。それは、「夢を持つこと ☆彡」である。
ここで、間違えて欲しくないのは、“夢をもつこと”は、よく小学校の授業で行われている“大きくなったら何になりたいの?”という問いかけではない。(最近のことは知らないので、“かつて行われていた”という方が適切かもしれないが)
“何になりたいのか?”は、“夢を持つ”こととは違う。
それは個人的な意向であっても社会との関係はほとんどなく、実現することが社会的インパクトを与えることはない。
“自分がどうなりたいか”ではなく、“世の中でこんなことができたらよいな‼”ということを考えることがイノベーションにつながる。
“こんなことできたらいいな!“を考えること。これが、イノベーションの源泉ではなかろうか。
”月面に立ちたい“、”宇宙旅行をしたい“などは、誰かがその夢を実現した例であろう。
この問いを考えると、いくらでもイノベーションの発想が生まれるに違いない。
すぐに思いつくのでも、”2時間でハワイに行けたらいいな“、”陸海空で動く自動車があったらいいな“、”果物を食べる前に、おいしいかどうか分かったらいいな!“、”自転車で空が飛べたらいいな!“、”自分の仕事をやってくれるロボットがいたらいいな!“などなど。
夢は、個人や集団(政治、経済、文化、宗教、趣味といってもよい)に対しては有効ではない。
それは現実であり夢にはならないからである。
皆さんも、“こんなことできたらいいな!”を考えてみてはいかがだろうか?
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