コロナ禍の影響により、昨今ではオンラインでの研修・勉強会の実施もすっかり定着をしてきました。オンライン会議システムの導入当初は、その操作・活用方法のレクチャーから研修が始まることも多かったかと思いますが、現在はすでにシステム活用はマスターしスムーズに研修がスタートできている企業・組織が多いのではないでしょうか。
すでにオンライン研修が当たり前になっている今、全員がリアルな場に集合して実施する集合型研修と比較して受講者の「主体的な動き」を誘引する手法が少ないと感じます。例えば、集合型研修であれば、研修開始前から下記のような動きがあるでしょう。
・研修会場へと足を運ぶ
普段の業務と違う環境に足を運ぶことで、研修を受講するというマインド醸成がされる
・研修会場でのコミュニケーション
講師・運営者・他受講者との挨拶やコミュニケーションが研修開始前からことで、同じく研修へのマインド醸成や周囲への主体的な働きかけが見受けられます
・受講前の準備
テキスト・資料類を自身で取りに行く、席を自分で決めて座る、資料や名札に名前を記入する等、受講者自身の主体的な動きが必要になります。
これらの内容は、“指定日時にURLをクリック”して参加するオンライン研修の場合にはすべてスキップされてしまいます。そこで、オンライン研修のアイスブレイクに「研修のグランドルール決め」をおすすめしたいと思います。
研修のグランドルール決めとは
研修のグランドルールをグループワークで決め発表し、全体でグランドルールを設定しましょう。講師や運営側が決めるよりも、受講者が考え決めることで、主体的な姿勢・研修に対しての当事者意識を高めることができます。
また、グランドルールの中に“講師にも守ってほしいグランドルール”を設定しても良いでしょう。
例えば、「積極的に発言をする」というグランドルールが設定されたとします。そのグランドルールを運用するために、「講師は発言の指名をしない」というグランドルールを設定することもできます。研修にのぞむ“約束”と講師への“お願い”を同時にすることで、受講者が安心して主体的に学べる場を創出することができます。
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グランドルール例
「積極的に発言をする」「時間を守る」「楽しむ」「わからない時は質問する」等の研修にのぞむ基本姿勢から、「常に音声もオンにしていつでも発言をできるようにする」「発言前にスタンプで意思表示をする」「発表へのリアクションを表情で示す」等のオンラインならではのルール作成も促せると良いでしょう。
もし、講師から守ってもらいたいグランドルールが出なかった場合には、全グループの発表後に追加します。
研修のグランドルールが決まったら、いつでも全員が目にできるようにします。チャット機能を活用する、バーチャル背景機能を活用して講師の背景に映し出すなど。また、グランドルールを参加者が守っているか、研修の中で適宜確認し、主体性と当事者意識の確認をすると良いでしょう。
以上、受動的になりがちなオンライン研修・勉強会の主体的な動きを促す仕掛けとして活用してみてはいかがでしょうか。
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