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あゝ人材教育!3分ななめ読み

ゲームで人は育つ

2023.09.19

WHOが国際疾病としてゲーム障害を認定

2019年、世界保健機構(WHO)がインターネットやゲームに没頭して、
生活や健康に支障を来たす状態を「ゲーム障害」として国際疾病に正式に認定しました。

厚生労働省の調査では、国内におけるゲーム障害の患者数は、
成人で推定約421万人、中高生で約93万人(2017年)いると推定されています。
スマホやIT、ゲーム機器の進化に伴い、患者数は年々増加の一途をたどっているように感じます。

ゲーム障害、依存に関する懸念は今後も続くように思いますが、
一方で、私たちはゲームの中にも人材開発にポジティブな影響を与える要素が
存在することにも注目をしていかなければなりません。

ゲームには、チームワークや問題解決能力、戦略思考など、
現実世界で求められるスキルや能力を養う機会が豊富にあります。
さらに、ゲームの楽しさや競争要素をビジネスや教育の領域に応用する
「ゲーミフィケーション」の概念も古くから活用されているためです。

ゲームがもたらすスキルの獲得

ゲームプレイ中に獲得したスキルや能力は、現実のビジネス世界において
非常に有益な要素となり得ます。

例えば、多くのゲームではチームプレイが必要とされます。
協力やコミュニケーションを通じて目標を達成するため、
他者とのチームワーク能力が養われます。
これはビジネスや職場環境においても不可欠なスキルであり、
効果的なグループワークやプロジェクト管理に役立ちます。

同様に、問題解決能力や戦略思考を養うことも可能です。
難解なパズルや戦略的なシミュレーションゲームを通じて、
プレイヤーは論理的思考や戦略立案のスキルを磨くことができます。
これもビジネス上の意思決定や課題解決において重要な要素であり、
創造的な解決策を見つけ出す能力を向上させます。

さらに、競技型のゲームはプレッシャー下でのパフォーマンス向上を促すこともあります。
タイムトライアルや対戦ゲームにおいて、限られた時間やリソースの中で
最高の結果を出すために集中力や反応速度を高める必要があるからです。
これらはストレス管理や効率的な作業スキルの向上にも繋がります。

ゲーミフィケーションの活用

ゲーミフィケーションは、ゲームの要素を他の領域に応用し、
モチベーションの向上やスキルの向上を促進する手法です。
ビジネスや教育の分野において、ゲームの楽しさや競争要素を取り入れることで、
受講者の興味ややる気を引き出すことができます。

実際のところ、企業内の研修プログラムや教育機関において、
ゲーミフィケーションを導入することで学習の効果を高めています。
例えば、ポイントやランキングシステム、アニメーションなどの要素を取り入れることで、
受講者は目標達成へのモチベーションを高め、積極的に学習に取り組むよう促されます。

さらに、ゲーミフィケーションは業務上のタスクや目標達成にも応用可能です。
タスクの達成度に応じてポイントや報酬を与えることで、
従業員のやる気や生産性を向上させている企業もあります。

ゲーミフィケーションを導入する際によく使われるゲーム要素のいくつかは以下の通りです。 

ポイントやスコア

受講者が特定の行動や課題をクリアするごとにポイントやスコアを獲得する仕組みです。
受講者は高得点を目指し、自身の成績を向上させることによって競争や達成感を得ることができます。

バッジや称号

受講者が特定の成果やスキルを獲得すると、バッジや称号を獲得することができます。
これにより、参加者は自身の成果をアピールしたり、他の受講者との比較や競争を楽しむことができます。

レベルアップ

受講者が課題をクリアしたり、特定の目標を達成するごとにレベルアップする仕組みです。
新たなチャレンジや報酬がアンロックされることで、
受講者はモチベーションを保ちながら成長を実感することができます。

ランキング

受講間でのパフォーマンスや進捗の順位を競う仕組みです。
競争やソーシャルな相互作用を促進する効果があります。

 

これらのゲーム要素は、参加者の関与やモチベーションを高める効果があります。
ただし、ゲーミフィケーションを導入する際には
受講者のニーズや目標に応じて適切なゲーム要素を選択しましょう。

ゲーム要素によって受講者の興味関心を惹きつけることは大切ですが、
人材育成において導入する場合、本質は知識やスキルの獲得にあります。
楽しませることや熱中させることに躍起になってしまし、
本来の狙いを達成できないのであれば本末転倒です。
目的から逆算をして、ゲーム要素を上手に取り入れていきましょう。

 

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