「3年目の壁」という言葉がありますが、若手社員は3年目で離職をする傾向があります。
実はそうなってしまう要因には、2年目で感じた悩みを抱えたまま3年目を迎えることに不安を覚えているからなのです。
そのため、早期離職を防ぐには2年目社員の悩みを知り、解決する必要があるのです。
2年目社員が抱える悩み
一般的に2年目になる社員が抱えると言われる悩みには下記が挙げられます。
・責任のある仕事を任せられるようになる
・仕事量が増える
・同期との差が出てくる
・後輩の成長に焦りがでる
・キャリアへの不安が出る
2年目が悩みを抱えるのはなぜ?
2年目は1年目と違い、組織から一人前として仕事をすることを求められます。
その仕事は質も量も1年目よりレベルが上がるため、仕事を辛いと感じる人が増えるようです。
それと同時に、成績について同期との差が出始める時期にもなります。
他の同期より高い成果をあげられることが出来ていれば、その差が自分の自信に繋がるのですが、そうでない場合は、自分は仕事ができないと感じてしまうことがあります。
また、その感情は同期だけでなく、後輩に対して発生する場合もあります。
1年目の社員が自分より成長が早いとそのスピードに圧倒され、焦りが出てきます。
その結果、自分は仕事ができないという感情から、その仕事に向いていないのではないか、というキャリアへの不安に繋がってしまうのです。
2年目が抱える悩みを解決するためには?
2年目の社員が前向きに仕事に取り組めるようになるためには、「これまでやってきたことを認めて褒めること」です。
2年目が抱える悩みの要因に「仕事に対する自信の喪失」が挙げられました。
まずは、この不安を払拭することが重要です。
そのためには、実績やプロセスを「認めて褒める」ことが必要です。
例えば、他の同期に比べて実績が劣っていたとしても、その人自身がこれまでに取り組んできた業務プロセスや結果があるはずです。まずはそこに対して褒める必要があります。
その場合に効果的な褒め方は、「間接的に褒めること」です。
例えば、AさんとBさんの会話で、Bさんを褒める際、「私だけじゃなく、Cさん(その場にいない人)もBさんのことを褒めていたよ。」と伝えることです。
そうすることで、褒められたBさんは、他の人にもそう思ってもらえているのかもしれないと感じることができ、自信に繋がります。
もし、本人が良い成果を残せないことに対して焦りを感じていた場合は、「成長スピードは人それぞれである」ことを伝えましょう。
その上で、自分にあったやり方を模索し取り組むことの重要性を伝えると良いです。
悩みは人それぞれ
これまで、仕事に対して自信を失っている場合を中心に話をしてきました。
しかし、2年目社員全員が同じような状態に陥っていると思うことは良くありません。
仕事へのやる気はあるのにやりたい仕事を任せてもらえない、仕事への慣れから楽しさを感じなくなってしまった、など2年目社員の頭に「退職」がよぎる要因には色々あると言えます。
そのため、常にコミュニケーションを取ることを忘れないようにしましょう。
そのコミュニケーションの目的は、「何に悩んでいるのか」を知り、「その悩みをどのように解消できるか」を伝えることです。
まとめ
あと半年で今の新入社員が2年目を迎えます。
いま活き活きと働いている新入社員が、残り6ヶ月で離職を検討するようになる可能性があります。そうならないためにも今から日々コミュニケーションを取ることを意識しましょう。
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