意外と盲点だった!?オンライン研修ってどれぐらい通信量かかるの?
2020.10.05
ツイートオンライン研修を実施するにあたり、多くの人がまず考えるポイントとして
「どんなプログラムならオンライン上でも実施出来るか?」や
「PCやWEBカメラの準備をどうするか?」
などが挙げられます。
ただ、意外とみなさん見落としがちなのが
「オンライン研修にかかるデータ通信量」。
これ結構重要なポイントなんです。
もちろん、オフィスや自宅に通っている光回線などを使用する場合は
そこまで通信量を気にする必要が無いので、問題ないかもしれませんが
ポケットWiFiなどのモバイルルーターを使用して受講する場合は
無視できない部分ですよね。
というのも、多くの場合、モバイルルーターには月ごとに
データ通信量の上限が設けられているため、受講後のことも考えると
オンライン研修だけを乗り切れれば良い、というものでもないでしょう。
そこで本記事では、
「オンライン研修では、どれぐらいのデータ通信量がかかるのか」、
また「データ通信量を抑えるためのテクニック」を
紹介していきたいと思います。
※Zoomの使用を前提とします
結論:ビデオ有りの場合、ビデオ無しの時の約10倍のデータ通信量
ビデオ有りで受講する場合、ビデオ無しで受講する場合、
それぞれの想定されるデータ通信量(10分間)は以下の通りです。
◆ビデオ有りの場合:約80~120MB/10分
◆ビデオ無しの場合:約8~12MB/10分
では、なぜここまでデータ通信量に幅があるかというと、
ブレイクアウトセッションの有無や、画面共有されるコンテンツの容量、
さらにはビデオ内での動きの激しさ(どれだけ映像に変化が起きるか)などによっても
データ通信量が変わるからです。
それに加え、受講場所の環境や時間帯などによっても
データ通信量は変化するため、あくまで上記データは目安として考えるのが得策でしょう。
実際に、実施時間が1時間に満たずとも、
データ通信量が1GB(1000MB)に到達してしまうこともありました。
これらを考慮すると、1日間(7時間)のオンライン研修を受講する場合、
10GB程度のデータ通信量を想定しておけば、概ね問題ないのではないかと思われます。
データ通信量を抑えるテクニック
とはいえ、前述のデータ通信量を確保しておくのはどうにも厳しい
または、できる限りデータ通信量は抑えたい、という方も多いと思いますので、
ここからはデータ通信量を抑えるために有効なテクニックをいくつかご紹介します。
1.ビデオを停止する
これは言わずもがなですね。
ただし、前述の“ビデオ無しのデータ通信量”を再現する場合、
講師を含む参加者全員がビデオを停止する必要があるため、
1人だけがビデオを停止しても、あれほどの大きな変化は望めないでしょう。
また、双方向型のオンライン研修の場合
全員が常時ビデオ無しというのは、あまり現実的ではないので
個人ワーク時など、場面を限定させて取り入れるのは一つの手かと思います。
2.ミーティングの最小化
ビデオが停止できないなら、単純にビデオのサイズを小さくすれば良いのです。
ただし、ウインドウの縮小に伴い、アクティブスピーカー(現在の話者)の映像しか
表示されなくなりますので、その点はご注意ください。
以下、手順で設定が可能です。
①画面右上の「最小化」ボタンを押す
②ミニウインドウが表示されます(右上)
3.バーチャル背景をオフにする
4.HD画質をオフにする
データ通信量が増えるプラスαのオプションは、可能な限りオフにしましょう。
以下、Zoomの設定画面より変更が可能です。
・バーチャル背景の設定
・HD画質の設定
5.音声は基本オフにする
周囲の雑音を拾ってしまうと、その雑音を発信するために
余計なデータ通信量がかかります。
音声データなので微々たる変化にはなりますが、
やっておいて損はないでしょう。