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智将・諸葛孔明の兵法

2020.10.06

軍師の天才である諸葛孔明から学ぶ人材活用の極意

三国志における登場人物の中でもひときわ異彩を放ち、数多くのファンを魅了する男。
それが諸葛亮孔明です。

劉備の軍師として天下三分の計をたて、赤壁の戦いでは孫権と連合して曹操を破るなど、
破竹の勢いで活躍し、その名を全国に轟かせました。

彼は軍師として敵の数手先、数十手先を読み、
様々な危機に対してどのように対処すべきかを考える天才でした。
その先見性は戦略や戦術のみならず、政治や軍事統制においても発揮されることになります。
さらには人心掌握にも非常に長けており、
人をうまく動かし、活躍の場を与え、士気を高める術も持ち合わせていたといいます。

今回は、そんな偉大な人物である諸葛孔明から
現代社会の経営者やリーダーの心得を学べる一冊をご紹介します。

著者:高畠 穣
出版社:三笠書房 (1987年12月発売)

要約

◆諸葛孔明の勉強法
とかく多くの書を読み、要点を把握することに努めた
当時は"訓詁学"が主流で、一つひとつの文字の意味を解釈して説明することが一般的だった

◆軍権掌握
権限と責任を明確化して、厳格な法と信賞必罰を整えた
これは組織の活力が衰えて崩壊するのは、決まって内部的要因が多いと分析したためである

◆孔明流、七つの人物鑑定法
①ことの是非を判断させて、その志の所在を観察せよ
②巧妙な言葉で追い詰めて、相手の態度の変化を観察せよ
③相手に計画を求めて、その学問や知識を観察せよ
④災難の状況を告げて、その臨機応変の能力と勇気を観察せよ
⑤酒に酔わせて、その本性を観察せよ
⑥ちょっとした恩恵を与えて、その廉潔さを観察せよ
⑦仕事をやらせてみて、その信用度を観察せよ

◆人材登用
曹操は「権謀術策をもって御す」
劉備は「性情をもって交わることをもって御す」
孫権は「意気をもって統合することで御す」
孔明は「この三者の長所をもって御す」

E氏の私見

歴史上のエピソードは尾ひれがついて、ウソかホントか分からないこともあります。
三国志は3世紀後半に陳寿が著した正統な歴史書と、
14世紀の明の時代に羅貫中がまとめたフィクション小説『三国志演義』が有名で、
日本人になじみ深く、多くの人がイメージする三国志の世界は、
おおかた小説の演義に基づくものといって差し支えありません。

しかし、フィクションだからといってそこに何も学ぶことがないということではありません。
諸葛孔明の実績のいくつかは史実と異なるものもあるかもしれませんが、
ビジネスパーソンである私たちにとって重要なことは、
それが真実がどうかではなく、いまのビジネスにどのように活かせるかという一点に尽きます。

例えば諸葛孔明は統率者に求められる原則を下記のように示しています。
禁…命令違反を起こさせないこと
礼…互いに尊敬の念を抱かせること
勧…得意分野で能力を発揮させること
信…信賞必罰で怠慢を起こさせないこと

これらを本当に諸葛孔明が言ったかは定かではありませんが、
少なくとも現代の組織運営において示唆に富む内容です。

こうした原則はただただ厳しいものだけでは有効に機能せず、
畏れられながらも受け入れられる必要があるはずですし、
自らがルールを破るなど言語道断です。

その証拠に、たとえ愛する者であっても、違反者は厳しく処分することの喩えである、
「泣いて馬謖を斬る」という言葉も生まれました。

自他ともにルールを徹底的に守らせる一方で、
部下を我が子のように慈しみ関心を寄せ、
士気を挙げて自発的に働こうとする意欲を芽生えさせていたそうです。
このことからも諸葛孔明が当時の武将や兵士に愛されていたであろうことは想像に難くありません。

2020年は人と人の距離が物理的にも精神的にも大きく変化しました。
こうした状況下でどのように組織と人を動かしていくのか、
その答えのヒントは諸葛孔明の生き方にあるのかもしれません。

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