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男性が育休を取得できる組織づくりとは

2022.05.31

今回は、男性育休を取得しやすい環境づくりのための取り組みを紹介します。
 最近、大手飲料メーカー・キリンホールディングス株式会社が実施している「なりきり研修」が話題となっていました。 

なりきり研修とは

育児や介護をすることが今後の仕事に悪影響を与えてしまうのではないか、という不安の解消を目的とし、参加者が育児のパパ・ママもしくは親の介護者になりきり、仕事と育児・介護を両立するという体験型研修。 

 

男性育休の現状

現在、日本のおける男性の育休取得率は12.65%です。徐々に右肩上がりで取得率は上がっているものの、取得できていない人が多いのが現状です。 では、育休を取得した人は「どのくらいの期間」休暇を取得しているのでしょうか。

厚生労働省によると、出生時にいずれかの休暇・休業を取得した男性・正社員は『3日以内』が最も多く、43.1%となります。次いで『47日』が25.8%となります。休暇・休業を取得した人の半分以上が1週間以内の休みしか取得していないのです。

男性育休を取得しない理由

なぜ男性は育休を取得しない、もしくは長期間で取得しないのでしょうか。
内閣府の調査によると、男性が出産・育児を目的として休暇・休業を1か月以上取得しなかった理由は下記のとおりです。

1位 職場に迷惑をかけたくない(37.2%)

2位 職場が男性の育休取得を認めない雰囲気(32.9%)

3位 収入の減少(29.2%)

4位 周囲からの評価に影響(12.2%)

5位 妻の育休取得で必要ない(11.3) 

上記を見ると、職場や周囲が育休を取得することに対して理解が浸透しておらず、取得しにくい風潮や、長期間取得することに対して抵抗感があることが分かります。 また、今後のキャリアに対する不安や収入の面から積極的に長期間休みを取ることが出来ていないようです。

男性育休を1か月以上取得したほうが良い理由

男性育休を長期間で取得したほうが良い理由は、主に「夫婦関係」にあります。
妻は出産後、夫に対する愛情が大きく低下する傾向があります。これを「産後クライシス」と言います。

 夫が子育てに対する理解を示してくれない、育児に積極的に参加する姿勢が見えない、仕事やプライベートを優先することで、夫に対する不満を募らせることで、夫に対する愛情が低下し、夫婦不仲や離婚に繋がる可能性が高まるのです。

夫婦不仲は子育てにも大きな影響を与えます。ある学者によると、夫婦の不仲は、子どもの自己肯定感を低くしてしまうと言われています。反対に、仲の良い夫婦は自己肯定感を高め、学力の向上に繋がるようです。

男性が育休を取得しやすい職場にするための取り組み

男性が育休を取得しない理由から明確なように、育休を取得しやすい組織をつくるためには、職場・周囲が育休への理解を深めることがカギとなります。

ロールモデルをつくる

上司や周囲に育休を取得した経験がある人が少ないと、育休を取得しにくい雰囲気が出来てしまいます。
まずは、上司が積極的に取得し、ロールモデルをたくさんつくることで、育休制度を取得するハードルを下げることが重要となります。

固定概念、アンコンシャス・バイアスをなくす

「男性は仕事、女性は家事・子育て」という風潮・固定概念は企業によっては強く残っていることがあります。
当事者が育休を取得したくても、周囲が理解を示し、前向きな姿勢を見せなければ取得が実現しにくいです。
 共働きが当たり前になった今、育児のあり方も変化していることを理解し、互いが協力していく必要があります。

まとめ

男性の育休取得率は年々高まっているものの、まだ長期で取得できる環境は整っておらず、妻の負担が大きい現状にあります。

事実育休を取得できた男性のうち49.6%もの人が「8日~1か月以内」の期間を取得希望していたにも関わらず(厚生労働省調べ)、実際に取得できた日数は「3日以内」がほとんどです。

少しでも長い期間取得を実現するためにも、周りが理解を示す環境・組織づくりから始めてみましょう。

 

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