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あゝ人材教育!3分ななめ読み

ビジネスでの生き残りには”ずる賢さ”が必須

2021.04.28

素直さだけでは生き残れないシビアな世界

新人が入社して早1ヶ月が経とうとしています。
今年も多くの企業様の新人研修を支援させていただき、
新入社員の様子を直に見てきましたが、
今年の傾向としては、とても素直な方が多いなという印象を持ちました。

集合教育であれば、良い意味でも悪い意味でも目立つ受講者はいるもので、
そのクラスの雰囲気を大きく左右する存在なのですが、
オンライン研修では、なかなか等身大の自分を出せないことに加え、
外からは大人しく見えてしまうこともあるかもしれません。

素直さとは新入社員にとって職場の人間関係を円滑にするものですが、
ビジネスで生き残っていくためには、逆に弱点となり得るリスクも兼ね備えています。

ずる賢さを兼ね備えよう

ビジネスは生き馬の目を抜くような厳しい世界です。生き残りは容易ではありません。
常に他社を出し抜こうと策に思考を巡らせている猛者ばかり。
そんな中で活躍し、結果を出していくためには、
素直さの対極に位置する「ずる賢さ」が必要なのです。

素直さとは、相手の言うことに従順であることと言い換えることができるでしょう。
新人の間はそれでも良いですが、それではビジネスの荒波を乗り越えることはできません。

一方で、ずる賢さとは既定のルールは守りながらも自分の利になるように動くことです。
一つ、ケースを挙げてずる賢さの具体的な中身を見ていくことにしましょう。

あなたは新入社員研修を受けています。
その中で講師からチームで成果物を作成するように依頼されました。
作成後はプレゼンを行い、講師が成果物を評価し、優秀チームが決定される、
という内容のものだとしましょう。

素直な受講者は自分自身のチームが優秀者として評価されるよう、
メンバー同士で協力しながら、成果物を一生懸命作成します。

ずる賢い受講者は自分自身のチームが優秀者として評価されるよう、
他のチームの成果物を盗み見しながら、差別化を図って、成果物を作成するのです。

これはあくまでも一例ですが、他のチームの成果物を見ることを「ずるいこと」、
「悪いこと」だという先入観から、新人のうちはこのような発想がなかなか出てきません。
ビジネスでは常にライバルがいるものです。
そのライバルの動き、状況を把握せずして、勝つことは難しいでしょう。

何でもかんでもずるをしろ、というわけではありませんが、
自分自身の固定観念や先入観、思い込みの枠を取っ払い、
いま自分が取れる最善の策は何かを頭をフル回転して考える。
こうした癖を早期に身につけることで、ずる賢さは養われていくはずです。

ずる賢さも使う"相手"と"場面"を間違えると、諸刃の剣で自分を傷つけてしまうこともありますが、
厳しいビジネスの世界を生き残っていくためには必須の能力であると思います。

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