2022.09.12

LGBTQを支える「アライ」

ダイバーシティのプロが呟くアレコレ

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近年、LGBTQという単語が浸透し、
これらに対する理解を深めるための動きが多くみられるようになりました。

LGBTQに深く関連する言葉に「アライ」という単語があります。

しかし、アライという言葉はLGBTQに比べて世の中に浸透していません。

本コラムではアライがどの様なものかをご紹介します。

アライとは

アライ(ally)とは、「LGBTQの味方」のことです。

彼らのことを理解し、寄り添い、支援する人のことを指します。

ただし、アライ本人はLGBTQに該当しない、すなわち性的マイノリティではありません。

アライは、1998年にアメリカの高校で性的マイノリティではない、
いわゆるストレートの人たちによってつくられました。

その際に行われていたLGBTQの人々に対する偏見や差別をなくすための活動
「ストレートアライアンス」が広まり、それを支持する人をアライと呼ばれるようになったのです。

近年では、多くの企業がLGBTQに対して理解を深め支援する体制を整えるため、
アライへの活動に取り組んでいます。

アライが与える影響

LGBTQの方々は、非性的マイノリティの何気ない日常会話でも、実は傷ついていることが多々あります。

そのため、一見話しやすい関係性が築けていそうでも、
彼らの心理的安全性が確保できていない可能性があるのです。

そんな中、話し相手がアライだと明確に分かっている場合、安心して会話をすることができます。

アライであることを伝える方法

LGBTQの当事者の方々に、自身がアライであることを伝える方法は様々です。

相手に直接自身がアライであることを伝えることが一番誠実な伝え方ではありますが、
相手と深い関係構築が出来ていない場合、相手がLGBTQの当事者かどうか分からない場合が多いです。

そのため、アライのバッジやストラップを身につけることで、
初対面の人が相手でも自身がアライであることを伝えることができます。

また、近年ではSNSで名前の後ろや紹介文に自信がアライであることを示す人も増えています。
SNSで新しい友人を作ったり、コミュニティに入る機会がここ近年若者の間では増えています。
そういった際にアライであることを示しておくことで、当事者に安心感を与えることができます。

アライマーク

6色のレインボーカラーは、性の多様性のシンボルとして使用されています。

アライの人たちは、このカラーが使われたものを使用して自身がアライであることを示しています。

6月はLGBTQのための「プライド月間」

6月は「プライド月間」と呼ばれ、世界各地でLGBTQの権利を啓発するイベントが多く開催されます。

これには多くの企業も参加をしています。

各企業のSNSアカウントのアイコン(コーポレートマーク)がレインボーカラーになるなど、
様々な活動が見られます。

日本では、東京レインボープライドが代々木公園周辺で多様性を謳うパレードを開催しています。
現在は新型コロナウイルスの影響でオンライン開催となりましたが、約44万人が視聴したことから、
多くの人がLGBTQに関心を抱いていることがわかりました。

まとめ

アライとは、LGBTQに対して理解を示し、支援する人のことです。

しかし、実際何をどこまで理解し、どのように支援するべきかは当事者によって違うため、
難しいと感じるひともいるでしょう。

当事者にとって、理解者しようと気持ちを示してもらえるだけでも、安心感をえることができます。

様々な人が心地よくコミュニケーションを取り、安心して生活できる環境を得るためにも、
まずは歩み寄ることが大切です。

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