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AI時代を迎えても、コミュニケーション力がビジネス成功のカギを握る

2019.07.12

AIが台頭しても、コミュニケーションの重要性は変わらない

2017年に人事・人財サービス大手のアデコは、国内の上場企業に勤める40代~50代の管理職を対象にアンケートを実施しました。調査結果から、自分の部下に対して求める「ビジネスにおいてもっとも重要な能力」は、現在も将来のAI時代も変わらず「対人関係力」、つまりコミュニケーション力であると考えられていることが明らかになりました。

質問「自分の部下に対して求める『ビジネスにおいて重要な能力』とは?」に対する上位の回答は以下のとおりでした。

“現在”(2017年時点)
第1位 対人関係力(67.0%)
第2位 分析的思考力・概念的思考力(45.3%)
第3位 複雑な課題に対する解決力(30.4%)

“AI時代”(2035年を想定)
第1位 対人関係力(55.0%)
第2位 創造力(36.9%)
第3位 分析的思考力・概念的思考力(36.6%)
第4位 複雑な課題に対する解決力(35.3%)

“現在”も“AI時代”も第1位である「対人関係力」は、いずれも第2位を大きく引き離しており、多くの管理職がビジネスでの対人関係力の重要性を認めていることがわかります。

“現在”の第2位は「分析的思考力・概念的思考力」ですが、“AI時代”では「創造力」が第2位にランクインし、「分析的思考力・概念的思考力」が第3位に順位を下げています。これは、AIが普及すれば、AIに複雑なデータ分析や課題解決策の提案を委ねる場面も増えてくることを想定した結果と考えられます。

AI時代が到来しようとも、ビジネスにおいては、顧客と良好なコミュニケーションを図れる能力がビジネス成功のカギになることを、多くの管理職は体験上感じていると言えるでしょう。

ビジネスにおけるコミュニケーション力とは?

ビジネスで成果を上げるためには、ビジネススキルを磨く必要があります。コミュニケーション力は、このビジネススキルの一つに位置付けられており、顧客との間の相互理解のためだけでなく、社内においてスムーズに業務を進めるためにも大切なスキルです。

ビジネスコミュニケーションには、相手の話を傾聴するヒアリングスキル、自分の主張を巧みに伝えるアサーションスキル、相手を説得または納得させるネゴシエーションスキルなど、さまざまなスキルが含まれます。

信頼関係の構築とともに、こうしたスキルを向上させて総合的に利用することで、相手との円滑なコミュニケーションが可能になり、それが利益を生む土台となります。

AI時代にコミュニケーション力が問われる理由

AI時代になってもビジネスでコミュニケーション力が重要な意味を持つのは、AIはコミュニケーションを苦手領域としており、この課題解決にはしばらく時間がかかると考えられているからです。

つまり、AI時代を迎えても、コミュニケーションこそ人間の本分と考えて、自らの高いコミュニケーション力でビジネスチャンスを獲得する好機だと捉えればよいのです。

AIの弱点 「見る」「聞く」「感じる」ことができない

「見る」「聞く」ことの代替処理として、AIは画像をピクセルの集合体として、または音を波形データとして捉えることで処理・認識します。しかし、「感じる」ことは人間の脳内だけで知覚されるためデータ化できず、AIが人間の代わりを務めることは不可能です。

「感じる」ことは、ビジネスコミュニケーションにおいても重要な要素です。相手の話を傾聴しながら俯瞰して発言の背景をおもんばかることも、人間のコミュニケーションだからこそ可能になります。自分の発言に対する相手のアイコンタクトやうなずき、声のトーン、手の位置などから、相手の気持ちを察することも人間ならではの能力です。

コミュニケーション力の向上のために実践したいこと

2045年に、AIは人間の知能を超える境界(シンギュラリティ=技術的特異点)に到達するとも言われています。少なくとも、シンギュラリティを迎えるまではコミュニケーション力がビジネスで成果を出すための重要なカギであり続けるはずです。

コミュニケーション力を磨くためには、実践を積み重ねることが大切です。

そのためには、行動の振り返りをする、あるいはスキルを高めるために座学で学ぶだけでなく、ビジネスの場において、実際に学んだコミュニケーションスキルを繰り返し実践する必要があります。日頃の何気ない人との会話ややり取りも、ビジネスコミュニケーションのシミュレーションの場だと考えてみるのもよいかもしれません。

何よりも、自分のコミュニケーション力を磨くことこそが、AI技術が普及する時代になっても、人間主導でビジネス成長を導くキーポイントであることを今ここで再認識しておきたいものです。

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