さて、管理職に必要な能力とは何でしょうか。人間はそもそも、あらゆる能力を持っていますので、特にこれだけということもないのですが、管理職として、基本的に備えておかないといけない能力について確認しておきましょう。
(1)前提となる知識
・実務
管理する職域全体を統率する立場ですから、何よりその組織が行う実務知識を有していなければ、指示や決定がピント外れになったり、専門家としての部下たちを統率することは難しいです。理想としては、その組織からの生え抜きの実力者が、トップの位置につくのが自然であり最適でしょう。
・職責
次に、前提となる知識で必要なことは、職責を熟知していることです。仮にこの職責を知ることなく、あるいは、深く認識することなく、マネジメントしていたとするならば、そのようなリーダーの元につく部下たちにとって、不幸ともいえるくらい寂しい職場環境に身を置かせることであり、そのような職場環境において、働き甲斐が生まれることはありません。
管理職は職責を大切にし、果たしていこうとする知識と意欲が大切です。
(2)必要な能力
必要な能力を、経営の三要素である「人・物・金」に置き換えると、この3要素を組み合わせて成果を出すことです。
・人の管理能力
第一に大切なことは、「企業は人なり」の人(従業員)を管理する能力です。部下を上手に管理するということは、実は大変難しく、一人の人間を動かすのも難しいために、人数が増えれば増えるほど、難易度は上がるものです。人は物ではありませんので、部下たちの心を掌握し、やる気を起こさせて結果に結びつけるということが大切です。
・仕事の管理能力
仕事を管理するということは、組織の中にある全部の仕事を、計画通りに進捗させる能力が必要になってきます。仕事とは、人と物とお金を使って、新たなお金を生み出すことが、民間企業の基本ですから、仕事の結果として、赤字続きでは最悪倒産になる可能性が否めません。適正な利益を生み出すために、「人・物・金」を上手く組み合わせながら、仕事の成果を開花させていくことが大切であり、当然能力なしには、出来るはずがありません。
(3)常に改革するということ
仕事をそつなくこなしているだけでは、優秀な管理職とは言えません。特に民間企業であれば、常に改革し、常に上を目指していかなければ、到底生き残れません。更に、部下の安全衛生管理ができたりと、安全・安定を維持しながら、先峰を担える組織づくりを実行する必要があります。
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