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人材教育用語【ワ行:ワールドカフェ】

2015.05.20

【ワ行:ワールドカフェ】
アニータ・ブラウンとデイビッド・アイザックスによって提唱された会議方法の一つ。組織の問題解決や変革、あるいは新たな価値創造を目的に話し合いを行う。関係者全員が参加することが原則で、主催者はカフェ空間のような開放的な場と雰囲気を提供し、創造性に満ちた会話ができるように配慮する。そのため討議方法には特殊なルールがある。
象徴的なものとしては
・メンバーの組み合わせを変えながら、4~5人のグループで話し合う
・人の意見を否定しない
・発言は相手の意見との関連性を意識しておこなう 等

 

私の場合、会議というと、まず思い返されるのが営業会議です。
部門長でもある役員が鎮座するなか、直属の上司が営業数字をかしこまって申し述べ、
ひととおり報告が済むと、役員の話す声だけが滔々と聞こえてくるのです。
営業見習いだった私には、それはそれは血も凍るような時間でした。

その後、転職をした先でワールドカフェに出会いましたが、その衝撃といったら・・。
先の営業会議は、進捗と数字の報告が目的でしたので、そもそもワールドカフェを用いる内容ではありませんでした。
けれど、会議によって新しく何かが生み出されたり、発見をしたりといった経験がなかった私にとって、
ワールドカフェ全体を包む創造性や解放感は、希望的な驚きに満ちていました。

ワールドカフェは、
1つのテーブルに4名がベストと言われています。
発言がしやすく、他人の話しも聞きやすい人数なのだそうです。
また、各テーブルにファシリテーターやリーダーを置いてはいけない事になっています。
話し合いの後、発表をするなど課題を設けてもいけません。
制限があるのは時間だけです。20分~30分で1テーブルのセッションを終了させ、
メンバーの組み合わせを変えて、次のセッションを開始させます。

そして、私に最も響いたルールは「他人の発言を否定してはいけない」というもの。

自分の意見を聞いてもらえる事が、どれほど人に自信をもたらすか。
たとえば、発言機会の少ない女性社員や若手社員にこそ、このルールは効果があると思うのです。
たまたま、ワールドカフェ実施ルールとして目にしたこの項目ですが、
仕事へのモチベーションを上げることにも転用ができそうです。
若手社員の当事者意識が低いと嘆くならば、私たちから働きかけ、巻き込んでしまいましょう。

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