2017.02.08

働き方改革は何から手をつけるか(3)~意識を変える~

あゝ人材教育!3分ななめ読み

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毎日の職場で働くという習慣には、企業ごとの、創立以来、脈々とつないできた伝統というものがあることでしょう。そこには、文書には言い表せない不文律のような職場習慣が出来上がっているかもしれません。だからこそ、その企業にとっての職場の常識というものがあり、男性の働き方や、女性の働き方の一定の標準というものが存在していることでしょう。

特に、日本人の場合、長い間、男性が働いて、女性が家庭を守るという「男性中心」の仕事の組み立てというものが存在してきました。しかし、近代では、そのような働き方では、家計や生活が維持できなくなり、夫婦共働きでなければ成り立たないような場面が現代の主流という状態になってきました。

そこへ、少子化、高齢化も加わり、子育てに、介護に、社会的制度の不備も加わって、ますます、働くこと自体がそれぞれの場面で困難が存在し、両立させにくい社会になってきました。だからこそ、政府もワークライフバランスというように、働くことと、生活することと、そのどちらもバランスさせて国民の生活が成り立つようにしたいという意図を表明しているわけです。

意識を改革しなければ、実現できない

前述のように、長い歴史に培われた職業観は、ほんの少しの制度の変更で簡単に変わるはずもありません。何よりも大切なことは、この日本で働くというために備わっている価値観を疑い、将来のあるべき姿を議論し、イメージをして、何のために改革するかという目的も明らかにしたうえで、日本人の頭の中に存在する、潜在意識や常識を疑い、改革していくことが、この働き方を改革させるためには、最も重要なことでしょう。

これまでの、常識という硬い殻をぶち壊して、飛躍的に良い制度にして、実際に働くということが、すべてにプラスになるように、変革をしなければなりません。

画期的に変える

そのために大切なことは、「少しだけよくなる」というレベルでは、意図する変革というレベルにまで到達することは到底できないということでしょう。

そのレベルは、「画期的に変わる」というレベルを目指すべきです。少しだけの変化では、すぐに、慣れた元通りの働き方に戻ってしまうからです。そういう変化を生みだすためには、目の前のことを、「これができたら夢のようで、わくわくする。」と、感じられるくらいに、思い切って、変えなければなりません。参画者の大多数の考え方を、共感できて、皆で目指そうという機運を盛り上げることは、最も大切なことです。

簡単に言うと、「全員が、その気になる。」ことが重要です。
働き方改革は、意識改革であると、認識しましょう。

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