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日本は今スタグフレーションの状態:脱却するためには?

2022.07.12

日本では、給料は上がらないのに物価は上昇し続ける現象が続いています。
この様な状態を「スタグフレーション」と言います。
 本コラムでは、スタグフレーションを脱却するための方法を紹介します!

スタグフレーションとは

経済が停滞し、不況にもかかわらず物価が上昇している状態を表し、スタグネーション(景気停滞)とインフレーション(物価上昇)から成る造語です。

通常、不況時は需要が落ちることからデフレ状態となりますが、原油や原材料の価格が高まることで、不況時でも物価が上昇することがあります。1970年代の第1次オイルショック後の日本はこうしたスタグフレーションの状態でした。
現在は、新型コロナウイルス拡大やロシアのウクライナ進行などの世界情勢の影響から、生活必需品が値上がりを続けています。

スタグフレーションがもたらす危機

生活の圧迫

収入は増えないにも関わらず支出だけが増えるため、これまでと同じ生活水準のままでは、手元に残るお金が少なくなってしまます。
結果、日々の生活で我慢することが増え、生活に対して幸福感を感じることが少なくなります。

将来への不安が募る

生活費が圧迫されることから、将来への不安が募りやすくなります。日々変化が激し時代と言われている中で、これからのことが予測困難なうえに、お金に対する不安を感じることで、将来に対する希望を感じにくい世の中になっています。

自ら新しいことに挑戦するよりも、自分の生活を守る、保身に入りやすくなるうえに、お金を使うことを控えるため、経済がさらに回らなくなる可能性も高まります。

スタグフレーションを脱却するために

国の対策

日本ではスタグフレーションを脱却するために岸田総理が新たな政策を打ち出しました。
「従業員の給与総額を増やした企業に、増加分の一定割合を税額控除する方針」を示すなど、企業が従業員の賃金を増加できるよう取り組みを行っています。

ある企業の対策

株式会社Legaseed(レガシード)では、社員のエンゲージメントを高めるために、従業員の賃金を従業員自身で決めることができる「年俸合意書」を取り入れています。

年次ではなく、実力を正しく評価し、相応の給与を払いたいという想いがあったことから、今回このような制度を取り入れたといいます。
ただ、従業員が実力と見合っていない高い給与額を支払うことが無いよう、なぜその給与を設定したのか根拠を説明する必要があるといいます。
そうすることで、市場において自身の正しい価値を客観的に捉えられるというメリットもあるといいます。

個人の対策

個人では投資、副業やサイドビジネスで収入を増やすことで対策をすることが出来ます。
但し、収入を安定して得るまでに時間がかかることも考えられるために、実行するのであれば早い段階で挑戦する必要がありそうです。

まとめ

これからの時代、少子高齢化や経済状況から仕事量が増えているにも関わらず賃金が上がらないということは容易に考えられます。
会社からの給与に自分の生活水準を委ねるだけでなく、自身のスキルや出来る事を増やし、複数の収入源を作っておく必要がありそうです。

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