オンライン時代に求められる「セルフコントロール術」
2020.06.06
ツイート近年、コスト削減や生産性の向上、優秀な人材を採用したいという背景から、リモートワークを導入する企業が増えてきました。さらに、昨今の情勢を受けて、リモートワークを導入する企業は加速的に増えています。リモートワークは働く側にとっても、通勤時間の短縮や、仕事と育児・介護の両立、ワークライフバランスがとりやすいといったメリットがある一方、様々な課題を浮き彫りとなっています。
リモートワーク導入により見えてきた課題点とは
リモートワーク導入により様々な課題を感じている方も多いのではないでしょうか。
株式会社ラーニングエージェンシーにより「新型コロナウイルスの感染拡大が企業の組織運営や人材育成に与える影響に関する調査」が683社を対象として行われました。
その結果、リモートワーク導入により「コミュニケーション不足」や「業務効率の悪化」など様々な課題が残されていることが明らかとなりました。
【在宅勤務・テレワーク導入など働き方の多様化が社員に与える影響】
1位:コミュニケーション不足(74.9 %)
2位:テレワークに不向きな職種・業務による不平等の発生(73.0%)
3位:残業の削減(48.8%)
4位:業務効率の悪化(44.8%)
5位:育児・介護との両立がしやすい(44.6%)
リモートワークにおけるセルフコントロールの重要性
リモートワーク中は、仕事とプライベートの境界が曖昧となるため、業務に集中できないという側面があります。さらに、自宅で仕事をする場合は、様々な理由で仕事中に業務から離れなければならないケースもあります。
そのような環境下においても、オフィス勤務と同様のパフォーマンスを発揮することが求められるため、効率的かつ効果的に仕事を進めることが必要です。さらに、企業側が従業員の勤務時間や業務進捗などの管理が困難であることから、自律した仕事姿勢が求められます。
つまり、リモートワークではセルフコントロールを行い、効率的かつ効果的な仕事を進めることが必要です。
リモートワークに必要な3つのセルフコントロールとは
リモートワークでは、オフィス勤務と同様に仕事を進めることが難しいと感じている方も多いのではないでしょうか。
リモートワークに切り替わることで、「1人で仕事を行うため仲間に気軽に話しかけることができない」、「育児・介護などにより業務に集中できない」など、職場環境が大きく変化します。そのため、セルフコントロールもリモートワーク環境に合わせて行う必要があります。
具体的には、以下3つの観点で考えることが重要です。
- 仕事の進め方
- 気持ちの切り替え方
- コミュニケーションの取り方
仕事の進め方
リモートワークでは、様々な理由で仕事中に業務から離れなければならないケースもあるため、そのような場合を想定してタスク管理を行う必要があります。
タスク管理方法は、手持ちのタスクをシンプルかつ視覚的に整理する「かんばん方式」、5つのステップでタスク管理を行う「GTD」など、多岐にわたるため自身に合ったタスク管理方法を選択していくことが重要になってきます。
気持ちの切り替え方
リモートワーク中に、集中とリラックスをコントロールできると、仕事を快適に効率よく進めることができます。仲間と同じ職場で仕事をしない環境だからこそ、自分自身で意識的に管理する必要があります。
気持ちを切り替える方法として、時間を管理することで集中力を維持させる「ポモドーロ・テクニック」や、ヨガ・ストレッチなどのリラックスする方法などがあり、組み合わせて活用していくことで、業務効率の向上につながります。
コミュニケーションの取り方
リモートワークでの社内の意思疎通は、テレビ会議システムやチャット、コラボレーションツールを活用することが多くなります。対面でのやりとりではないことから、無意識にコミュニケーション数が減ってしまいます。
そのため、毎日テレビ会議システムで話す時間を設けるなど、オフィス勤務の時以上に積極的にコミュニケーションを取る必要があります。
オンライン時代に合わせたセルフコントロール術を身につけ、リモートワークのメリットを最大限に活かしていきましょう。