研修担当者や人事の方の業務の一つとして人材育成がありますが、
そもそも企業にとってなぜ人材育成が必要なのか、その意義について考えたことはありますか。

今回は『人材育成と目的』についてご紹介します。

人材育成とは

人材育成とは「企業に貢献できる人材の育成」と定義されています。

社員の知識やスキルの習得はもちろん、
企業方針や経営に共感し中長期的に企業を支える人材の育成を期待されています。

 人材育成と人材開発の違い

人材育成と類似して使われる言葉に「人材開発」があります。

一般的には人材育成と人材開発はどちらも企業に貢献できる人材の成長
という観点を持っているため、ほとんど同義語として使用されています。

違いをあげるとするならば、人材育成は『新しい知識やスキルを身に着ける』こと、
人材開発は『今ある課題の解決に向けた知識やスキルを訓練する』ことです。

 人材育成の目的

企業の成長・貢献

企業の経営資源は『ヒト・モノ・カネ』と言われているのを
聞いたことがある人も多いのではないのでしょうか。

経営資源の1つの『ヒト』つまり人材の力を最大限に高めることは企業の成長に大きく繋がります。

 業務効率の向上

昨今のビジネスシーンでもよく『働き方改革』というワードがでてきました。

その中でも最も注目されているのが生産性の向上です。

労働人口が減少していく中で、一人一人の作業量は増加していきます。

そのため、一人ひとりの生産性の向上を図るためにも作業効率が重視されています。

離職率の低下

終身雇用制度が崩壊した現在、転職に対するハードルはかなり低くなっています。

転職を考える理由として、『仕事に対する成長ややりがいを感じられない』
『人間関係が悪い』などが多く上げられます。

業務を通してある程度の知識やスキルを見つけ、
優秀な人材を育成できたとしても成長機会が十分ではないと社員が感じてしまえば
『この企業に勤める必要があるのか』と考え、退職につながるケースも少なくありません。

そのため、社員の成長機会を与えモチベーションを向上させる重要な役割を持っています。 

まとめ

人材育成とは『企業に貢献できる人材の育成』を指しています。

企業の成長には長期的な計画が必要なのと同様に社員の育成も長期的なスパンで考え、
共に成長していくと考えるのがいいのではないでしょうか。

まずは企業で人材育成を行う目的は何か明確にし、
目的を達成するためのアクションを考えていきましょう。