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あゝ人材教育!3分ななめ読み

イレギュラーな状況下で求められる”問題解決力“

2020.07.16

「問題解決力」が求められる背景

急速なIT技術の進化、グローバル化の影響により常に世の中は大きく変動し、先を予測するのが難しいVUCAと言われる時代になっています。

例えば、ここ10年間の変化を皆様に身近なスマホの進化で考えてみましょう。ある調査では10年前はスマホの普及率は約10%でした。全世代対象の調査の為、若年層であればもう少し高いかもしれませんが、当時の30代でも所持していたのは3割程度でした。

SNSはtwitterがありましたが、Facebookは学生を中心に流行の兆しが見えている程度、InstagramTikTokが無いのは言わずもがなです。YouTubePC視聴がメインですので、限られたユーザーが動画をアップしていたのみ。10年前、いや5年前でもまだ「インスタ映え」「YouTuber」という言葉が生まれるとは想像もつかなかったでしょう。

急速な技術の進化と共に、今も新型コロナウィルスの影響が目下進行中であり、各地で自然災害が猛威を振るう等、今までに直面したことのない問題が多発しています。一企業を例に考えても、変化する様々なシステム・インフラ・制度等への対応が求められ、以前より人も流動的になり、会社のM&Aも多く発生し、問題も原因も複雑化しています。

このように、これからの時代は、今までに直面したことのない事態に対して、経験や前例に基づいた判断だけでなく、問題の本質を見極め、根本的な解決をできる力を求められています。職場に潜む小さな問題から組織的な対応が必要となる大きな問題に至るまで、問題解決力はビジネスパーソンには必須のスキルと言えます。

問題解決力が高い人とは

問題解決力とは「問題を明確にして、真の原因を探求し、実効性の高い解決策を立案する思考技法」です。身近な分かりやすい例で例えてみましょう。

“咳がでている“という問題に対して、咳止めを処方して診察を終える医者と、他の症状を問診や検査で確認して咳の原因を見極めてから診断を下す医者とでは、どちらが問題解決力が高いと考えられるでしょうか。

もう一つ仕事の例を挙げてみましょう。「営業成績が目標に到達できなかった」という問題に対して、「訪問件数が少ない」ことを原因と考え、「1日の訪問件数を増やそう!明日からだ!」と早速実行する等ということは往々にして考えられます。経験や勘で導かれる解決策として、営業現場ではよく起こりがちな解決策です。
しかし、営業成績が目標に到達できなかった原因はそれ以外にはないのでしょうか。商談・提案の質はどうだったでしょうか。提案から受注のプロセスに問題はなかったのでしょうか?競合他社の動きはどうでしょうか?新規顧客と既存顧客の売上割合に変化はなかったでしょうか?…等考えられる原因はたくさんあります。

考えられる要因を多くあげ、その要因を精査して見極める。その結果、真の原因が「提案後の受注率」であった場合、提案・商談場面を見直すべきであり、訪問件数を増やすということが本質的な解決策ではなかったということがわかると思います。

このように、問題解決力を高めることで解決策の“無駄打ち”をすることがなくなります。

問題解決力を身につけるメリット

客観的視点で問題を正しく把握できる

自分の経験や考えに縛られた問題解決方法から脱却し、客観的視点を持ち、論理的に問題を把握できるようになります。

問題に対して速やかに解決へ導ける

問題把握や解決策立案を代表的な手法を用いて効率的に行えるようになり、VUCAの時代の突発的な問題に対して、迅速に対応していくことができます。

問題をチャンスに変えることができる

誰もが見逃している「問題」に気づき、解決策を見出すことで、新たなビジネスチャンスや大きな業務改善を生み出すことができます。

問題解決のステップ

問題解決のステップ1 問題の明確化

問題は目標と現状のギャップを指します。何を問題として捉えるか、正確な現状認識と情報収集・分析が肝要です。また、問題は既に発生している事以外にも潜在的な問題や、より高みを目指すために発掘する問題もあります。

問題解決のステップ2 原因の追求

問題の考えられる原因を「なぜ?」を繰り返し考えていきます。MECEやロジックツリー等、様々なフレームワークを用いることでスピーディーに行うことが可能です。そして解決すべき根本的な原因を探ります。

問題解決のステップ3 解決策の立案

見つけた根本的な原因を解決する方法を立案します。解決策を考えるときは、投入できる人員・関係者の見積もり・スケジュールを鑑みて、取り組む優先順位を考えていきましょう。

問題解決のステップ4 解決策の実行・検証

立案した解決策を着実に実行するために、担当・期限を決め、定期的なPDCAチェックも行いましょう。 

まとめ

問題解決力は若手の方のスキルアップとしてはもちろんのこと、ベテランな方ほど勘や経験・思い込みで答えを出しがちなので、問題解決手法を一から学び直すことで多くの気づきを得ることができます。

今、まさに必要とされる問題解決力について学ぶ機会をつくってはいかがでしょうか。

 

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