人事教育担当者が知っておきたいITリテラシー教育
2016.05.11
ツイートITリテラシーを上げる
教育研修にも様々な形態や種類がありますが、そのどれもが究極の目標として、企業の事業運営に効果を上げるということでしょう。時代によって、流行り廃りはあるものの、社員の基礎能力を上げていくことは重要です。基礎教育というものは、ビジネスの手始めの基本を教えれば、後は中堅社員や管理職向けのそれぞれのステップごとに備えておくべき基礎能力を確認したり、伸ばそうとしたりするものが通り相場です。
意外と社員任せになり忘れがちな能力があります。その一つにITに関する操作・取扱い能力があります。昨今ではICTとも言われますが、インフォメーション・コミュニケーション・テクノロジーです。情報処理に関する能力とも言えますが、社内でのIT処理能力は基礎教育として欠かせません。
1. エクセル(Microsoft)
企業の生産性向上に威力を発揮するのが、誰にでも使えそうで、使いこなせている人は少ないエクセルです。中堅社員までの情報処理能力が、劇的に上がると生産性の向上が期待できます。関数や、マクロといった、エクセルの底知れぬ集計能力を社員が使いこなせるようになれば、事務の正確性も、処理時間も、今まで行っていた事務はなんであったかと思えるくらいに革新的に時間短縮することができます。
2. ワード(Microsoft)
文書作成の基本的なソフトですが、皆自己流で扱ってはいないでしょうか。新人のうちに、基礎を鍛えて事務処理能力の底上げを図りたいものです。
3. パワーポイント(Microsoft)
誰でも使うようになったプレゼンテーションに有効なツールですが、これも、教えないと、有効に使いこなせないものです。習う、習わないでは、雲泥の差ができるでしょう。
物事を伝えるツールの一つとしてあまり凝りすぎるのも考えものですが、このソフトを自由自在に使いこなせて、なおかつ、ロジカルシンキングやプレゼンテーションスキルが上がるとより効果的にアピールすることができます。一番伝えたいことは何かをわかりやすく伝えることこそ、コミュニケーションの重要な武器になります。
社員のITリテラシーを測る
IT教育の必要性を明らかに示すために有効な手法は、ITリテラシーテストです。教育開始前の平均点が教育開始後にどのくらい上がっていくのか、デジタルでわかるようになります。競合他社のデータと比べてみるのもいい刺激になるでしょう。目指す目標も設定しやすく、到達レベルがわかるようになります。
IT教育のメリット
すべての社員が、PC処理能力を格段にあげられると、一度覚えた基礎能力はその後何年も効果を発揮し続けるということです。すべてがインターネットとコンピューターでつながるようになっていく昨今、加速するそのネット社会に勝ち抜いていくために、必須の社員教育であるといえるでしょう。社員の取り組む業務のほぼすべてに役立ち機能するといっても過言ではありません。
革新的に変化していく情報社会を生き抜いていくために、単一の企業のみならず、日本の企業全体で社員のIT処理能力を進歩させることを怠らずに取り組んでいきたいものです。