2015.10.20

新入社員教育におけるOFF-JTでもOJTでもない『OFF-OJT®』のススメ

あゝ人材教育!3分ななめ読み

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■教育方法の三本柱

教育方法の三本柱として①OFF-JT(集合研修)②OJT(現場指導)③SD(自己啓発)が挙げられます。
そのうちの②のOJT(現場指導)は必要な指導です。③のSD(自己啓発)は自ら進んで行うのであれば効果が高いのですが、与えられた課題を嫌々やっているという状態であれば意味がなく、自己啓発にならないといった面があります。

そして①のOFF-JT(集合研修)は必要ですが、現場との連動性が難しく、特に新入社員研修は研修内容と現場との連携が常に課題になっています。このことからOFF-JT(集合研修)ではない、現場との連携も取りやすい新しい教育方法として『OFF-OJT®(集合作業)』という方法を推奨しています。

※『OFF-OJT®』は、株式会社ヒップスターゲートの商標または登録商標です。

■では、『OFF-OJT®(集合作業』)とはどんなものか

『OFF-OJT®(集合作業)』とは、集合研修ですが、研修で行う作業は「仕事」であり、「成果」を出して評価することにより受講者が成長していくという学習方法です。『OFF-OJT®(集合作業)』を効果的なものにするためには、受講者に対して研修が「仕事」であるということを徹底的に認識してもらうことです。

そのためには三つのポイントが挙げられます。

一つめは「受講者をお客様扱いしない」ことです。

例えば、研修会場レイアウトが事前に準備され快適な環境が用意されている、会場に迷わないように誘導者がいる、テキスト類を事務局が一人ひとりに丁寧に配るなど、お客様意識を植え付けてしまいます。そうならないためにも、受講者自身が快適かつ効果的に受講できる環境を作るようにサポートすればよいのです。

さらに、受講者をお客様扱いしてしまうツールとしてアンケートがあります。研修内容を評価させることにより顧客としての意識を高め、研修後もその気分は抜けません。研修終了後はアンケートにより評価をするよりも、研修により学んだことを記入させ、復習させることが効果的です。

二つめは「仕事につべこべ言わせない」ことです。

新入社員は失敗したくないときに「だって」「でも」「しかし」という言い訳を多く発しますが、「仕事」から逃げさせないために言い訳をさせないことが大事です。仕事を評価するためには成果が必要なため、講師からは「仕事なのでまずはやってみること」と指導します。そして、仕事が完了した後にきちんと向き合って双方で振り返ることによって今後の仕事に対する姿勢を保つことができるのです。

三つめは「石橋を破壊させない」ことです。

新入社員に「失敗する」ということ理解してもらうには、頭で理解させるよりも体で感じさせることが効果的です。
そして、素直に受け入れられるようにするためには「気持ち良く失敗させる」ようにします。

新入社員が作業をする際は、石橋を叩きながら向こう岸に渡りますが、渡った先で失敗する可能性もあります。すると、中には失敗を恐れるあまり、橋を渡ることすら諦めて石橋をハンマーで破壊し始めるということも出てきます。“橋が壊れてしまえば失敗することはなく、失敗しなければ今の立場が崩れることもない“という安定志向の発想のためです。

そこで、研修で作業をしてもらう際は、“橋があるうちに向こうに行って欲しい。もし向こう岸で失敗したら、戻る橋があるので戻ってくればいい“というPDCAの考え方に絡めて指導します。実際に、PDCAの指導中にあえて失敗をするような流れがあっても、その後振り返り、改善することで成長していくことを体験できるためです。

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