こんにちは、ヒップスターゲート商品開発を担当している山並です。突然ですが、皆様は「インクルージョン」という言葉をご存知でしょうか?直訳すると「包摂」などを意味する言葉です。近年ではD&I(ダイバーシティ&インクルージョン)といった言葉を耳にすることも多くなりましたが、インクルージョンもそのダイバーシティ関連の用語として認知されてきています。弊社でもダイバーシティ分野の教育研修サービスには特に力を入れており、おかげさまで多くの企業様に導入いただいております。
ただし、一言でD&Iと言いましても、その分野においては、様々な研究がなされています。2022年、弊社ではある教育理論をもとに、チームとリーダーのインクルージョンレベルを可視化する診断ツール「Divearth」(※)をリリースさせていただきました。
(※)Divearthについて
三井物産人材開発株式会社様(以下、MHR様)と東京大学大学院教育学研究科附属バリアフリー教育開発研究センター(以下、東大様)との共同研究による知見を基盤とし、東大様の責任教員である星加良司教授とヒップスターゲートが追加調査・開発を行ったDE&I診断ツール。
Divearth – ダイバース
さて、このようなサービス展開を行っていますが、まだまだ別の形でも企業様のD&I教育のお手伝いができると考えております。そこで今回ご紹介したいのが、Divearthで共同研究の知見を提供いただいたMHR様・東大様の共同研究をベースに、現在開発を進めている「インクルーシブ・リーダーシップ研修(仮)」です。
本研修の開発はDivearthと並行し、2022年度から開始しているのですが、概要としては下記のようなイメージで制作を進めています。
研修受講対象
管理職及びチームを率いる立場の方
研修含むプログラムの大まかな一連の流れ
ステップ1:Divearth受検
ステップ2:研修(基礎編)受講
ステップ3:現場実践
ステップ4:研修(応用編)受講
プログラム全体の目的
多様なメンバーを「活かす」インクルーシブな職場づくりのために、管理職がインクルーシブ・リーダーシップを発揮する重要な要素を学び、組織のパフォーマンスを最大化させて、新たな価値を創造すること
3つのねらい
①:管理職がDE&I診断「Divearth」を受検してインクルーシブレベルを可視化する
②:インクルーシブ・リーダーシップ発揮を阻害する要因と多様性を強みにする組織づくりの視点を会得する
③:インクルーシブ・リーダーシップを実践するための具体的な部下との関わり方を学ぶ
※上記は開発段階のものです。今後の制作過程で変更されることもございますのでご了承ください。
このような概要ではありますが、想定されるハードルもありました。特に我々の頭を悩ませたのが、「受講者にとっての分かりやすさ」です。ダイバーシティやインクルージョンといった言葉は、その概念自体が抽象的になりがちです。そのような中で、研修を受講する方々が、真に我々が伝えたい意図を正確に汲み取ってもらえるだろうか?ということは常日頃から不安を感じていました。そこで、そのような疑問をできる限り払拭するため、弊社が得意とする『動画』を活用したアプローチを今回の研修でも取り入れることに決めました。
動画のシナリオについては、MHR様と東大様の共同研究の成果を用い、3月某日、MHR様の素敵なオフィスをお借りして大規模な撮影を実施しました。当日はMHR様はもちろんのこと、東大様、動画内でシーンを演じる役者さん、撮影スタッフの皆様と、実に20名前後の関係者が集まり、時に熱い議論も交えながら無事に撮影を進めることができました。
現時点ではまだ制作段階ということもあり、これ以上の情報や動画の詳細は伏せさせていただきますが、きっと皆様のD&I教育の一助となると信じています。リリースを楽しみにしてください!
左(HSG中川)右(HSG山並)
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