講師の段階別育成
内製化によって人材教育をはじめる際に大切なことは、「教育研修で何を教えるか」ということです。研修資料を作成するにも、教えたい内容をとりあえず集めて、見繕ってきたような内容では、真に伝えたいこと、社員に変わってほしいことが伝わらないようになっている場合があります。
研修実施部門の責任者と講師で、伝えるべき意思や目指す目標について確認してから始めましょう。これを行うことで、組織的にも、自社のビジネス戦略の一つとして開始することができます。曖昧なままのスタートは混乱を招く原因になりますので、しっかりと準備しましょう。
立ち上がったら行うべきこと
研修が立ち上がり実施できるようになったら、実績を積み上げて安定的に運営することを考えましょう。そのためには、社内に認知されるように計画性をし、累計の受講者数や実施内容などをまとめた報告書を作成して、実績をアピールすることが大切です。実施したまま黙々と続けていると、周囲には結果が見えないからです。
できるようになったら、講師の複数化
実績が積み重なり効果が表れてきたら、次に行うべきことは講師の複数化です。一人の講師が孤軍奮闘することがないように、育成していかねばなりません。そのためには、「トレーナー養成コース」というような講師育成専用の研修を行うことも一つの手段です。しかし、育成研修の受講者がすべて講師として登壇できるかは未知数です。「講師を一人追加する」というだけでも、実は苦労を要することなのです。
教育研修の改善と向上
講師として登壇した方は、受講者の反応やその後の評判、自身の反省も含めて、効果的な教育研修であったか振り返りながら、レベルアップを目指し、試行錯誤を繰り返し、たゆまぬ改善を続けているはずです。
講師複数化のあとには
講師が複数人養成できて、それぞれに実施できるようになったら、互いの講義をオブザーブするとよいでしょう。教材内容に勝手な変更はないか、もしくは、効果的な伝え方はどうすればよいか等、お互いに切磋琢磨させることができます。ぜひ、講師同士の検討会を開催しましょう。
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