社員の戦力アップにつなげるためには
フォローアップは、内製化如何にかかわらず教育訓練の大きなテーマの一つですが、内製化は、自社で育成した講師が自社の社員を教えるため、特にきめ細かなフォローを必要とします。そのためには、受講した社員をどのように扱えばよいのか、考え方の一つをご紹介しましょう。
受講アンケートは有効なのか
よく行われるのは教育研修の最後にアンケートをとることです。しかし、受講者はアンケートの実施によって、受講した研修を評価する立場になり「お客様」に変貌します。自分の理解能力や努力の有無はさしおいて、教育研修を点数付けするような評論家になってしまうということです。
このことは、ぜひとも避けるべきです。
アンケートを取るのにお勧めしたいのは、受講した研修について、自分の意識レベルはどうであったのか、変わろうという意欲があったのか、理解しようと努力したのか、今後、精進して業務に臨む覚悟はあるのか、この、「覚悟を問う」ことです。なぜなら、自分が変わろうと思うか、変えようという意識を持つに至ったのか、を気づかせることが大切だからです。
理解度の低かった受講者をどのようにフォローするか
多くの場合、理解度のレベルを測るまでが精いっぱいで、教育研修を終え実施したことに満足して、終了後は受講者本人の意識に任せがちです。このスピード時代、期待するだけで終わってはなりません。生産者人口の減少が基本路線にあって、少なくなる人の頑張りに期待するというのは、あまりに心もとなく、いかにも、先細りを防ぐには足りないのではないでしょうか。
これまでの常識のままでは日本は立ち行かなくなると思われます。教育を次の一手につなげるために、次回でまとめてみることにしましょう。
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