④ 行う教育研修を決める
【弱みを強くする】
まずは、自社の弱点は何か、弱点を補うにはどうするかを考えましょう。
問題となっていること、失敗の多いことなど、日ごろ感じていることを書き出し、顕在化するとよいでしょう。重要な問題についての検討が深いほど、教育の目的が明確になり理想に近づきます。そうすれば賛同者が増えるでしょう。
【強みをさらに強化する】
もう一つは、企業の強みを維持し、さらに向上させるということです。現在、強いからと安心していてはいけません。強みを発揮しているものがいなくなったり、少なくなったり、物事には、陰りというものが必ずあります。
社員も、永遠にいられる人など一人もいません。現在ある強みは何かを分析し、維持し、強化し、後輩たちに伝統として紡いでいく、これこそが強みを維持し、強化するということです。特に、競合する他社と比べて分析してみると、何をやるべきかがよく見えてきます。
⑤ 講師を決める
最初から完全内製化で行くなら、前項の分析で顕在化した問題について、社内の第一人者に講師を依頼するのが適切でしょう。しかし、仕事は仕事ができる人に集まってきますから、できる人ほど忙しいのは自明の理です。また、他人に物事を教えることは、案外と難しく、仕事のできる優秀な社員でも、他人に分かりやすく説明することが苦手な人もいます。
講師は、適性や、協力性、前向きな意欲を総合的に判断し選定しましょう。
企業の弱点を強化する目的の場合には、講師選定が難しい場合もありますが、全く新たな能力開発をしたいなら、こういう時こそ、外の力を借りましょう。
「内製化」を進めるために、外部の資源やノウハウを活用するのです。一番簡単な方法は、外部の研修で知恵を取得してきたものが、社内で伝達教育することですが、第一人者でないと、実際にはさらに教えるまでには至っていないという難しい局面も想定されます。そういう場合は、外部のテキストごと購入し、そのまま進めるのも早道です。(弊社の「研修講師のマニュアルシリーズ」もぜひご検討ください。)
一人の担当者が、テキストも含めて、一から制作することは、時間もかかりますし、出来栄えも、よいものかそうでないのかリスクのある選択になりそうです。
第一回目だけ、外部講師に進めてもらい、それ以降は、修正しながら社内で進めるという方法もあります。
このように、ステップごとに、どうするかという悩みはありますが、始めて見れば形になって来るものです。
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