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HRD用語【パワーハラスメント】

2015.03.20

【パワーハラスメント】

職場におけるハラスメント(嫌がらせ・いじめ)の一つ。同じ職場で働く者に対して、職務上の地位や人間関係などの職場内の優位性を背景に、業務の適正な範囲を超えて、精神的・身体的苦痛を与える又は職場環境を悪化させる行為をいう

 

昨今では有名タレントの離婚騒動で“モラルハラスメント”も注目されていますが、
これほど“ハラスメント”という言葉が一般的になるとは。
かつては嫌がらせを受けていた側が権利を主張することは少なく、まさしく、職場内の権威は絶対でした。
もちろん、今でも立場の弱い社員が会社に対して上司のパワハラを訴えるのは、覚悟がいると思われます。
(※パワハラは職場の上下関係だけで発生するのではありません。同僚間でも人間関係の優位性が存在すればパワハラとなります)

いかにも多民族、多人種国家を起源としていそうな「パワハラ」ですが、実は日本で生まれた言葉だそうです。
競争社会のなかで「人よりも優位に立ちたい」という思いが一種の強迫観念となって、
見下せる存在を作ろうとした結果がパワハラを生み出したといいます。

「優位に立ちたい」と思うことは悪くないと思います。
目標達成へのモチベーションとなり成果につながる起爆剤となり得るからです。
出世をしたいと思う若者が減り機動力を失いつつある日本で、「人より優位に立つ!」なんとも頼もしい考え方です。
でも、ビジネスの世界で何の壁もなく成功するなんてありえません。
努力をしても報われない事も多々あります。
そんな時、ストレスの落し場所をどこに設けるか、これが重要なんだと思います。

「嫌がらせ」や「いじめ」のすべての原因がストレスと言うつもりはありません。
誰の胸中にも内在するエゴは無条件に原因になりますしね。
ただ、閉鎖された環境で発生するパワハラは、組織風土が大きく影響するのは確かです。
業務をとおして感じる劣等感=ストレスを、会社が上手く汲み上げることで、幾分かパワハラの発生率を抑えることができると思うのです。

最後に“ハラスメント”という言葉の安易な使用が気になっていることも書かせてください。
自分の努力不足をハラスメントに置き換えて不平不満を言っていないか、相手の本意を理解しているか、
今一度見つめ直すことも必要です。
流行語のように「パワハラ」「セクハラ」を使用することで、本当に被害にあっている方々が軽視されないよう気をつけなければいけないと思います。

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