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HRD用語【多面評価】

2015.02.12

【多面評価】

職務遂行能力や業務態度の評価方法の一つ。評価対象者の上司、同僚や部下、他部門の関与者、また顧客など複数の関係者の視点を通して観察・評価をする。対象者本人も同じ項目を自己評価することで、周囲と本人の認識のギャップを明確にすることができる。上司からの一方的な評価ではなく、多方向からの評価であるため「360度評価」とも呼ばれる。

 

私たちは評価されることから逃れることができませんね。
職場に限らず、生活のあらゆる場面でそれはついてまわります。
学校はもちろん、家族や恋人、飼い犬や飼い猫からも評価されてしまいます。
リビングの水槽の前に立って、魚が寄ってくる人、来ない人。

さて、評価されることに前向きな人っているでしょうか。
試験結果を「評価」とするなら、よく勉強して自信のある人はいると思います。
しかし、他人の査定を喜んで受ける人は少ないでしょう。

私はとても怖いです。
それは、往々にして自分の見たくない部分を指摘されるからです。
「分かってるんだけど」といった所を突かれると、何とも切ないものです。
(あ、良い評価をしていただける事も、たまにはあります。)

職場での評価ですが、業績など明確に結果が出るものは、被評価者も受け入れる準備が出来ていることでしょう。
けれど、仕事に対する姿勢や協調性など業務態度の項目は、仕事仲間として人格が問われるようで、
納得感を得るには、評価に高い公平性が必要になります。

この公平性を担保したのが「多面評価」です。
上司だけでなく、複数の関係者が評価をします。
また、序列をつけるためのシステムではないので、人と比較してどうかという評価はしません。
被評価者の周囲の仕事仲間が絶対評価をするのです。その結果は納得するしかありません。

それでも、人は評価し評価されるとき、まったく感情を入れないということはありません。
結果を受け取ったあと、職場の人間関係が悪化しないよう配慮が必要です。
行うべきことは、多面評価の結果から何を得て欲しいのか、いわば「研修の目的」の説明です。
その目的がただしく理解されれば、多面評価は職場の良質なコミュニケーションツールとなり得ます。

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