受講者が行なう実際の活動に基づく学習のこと。また、その形態。職場体験などの実地研修はもちろん、研修におけるグループワークも体験学習の一つとされる。企業研修のみならず学校教育の場でも人間形成にとって重要とされ、各教科で取り上げるように指示されている。
私が小学生の頃の授業は、先生が一人に生徒が大勢というバランスでした。
(現在はそうでもないらしい、という事ですが。)
教壇に立つ先生の話しをジーッと聞いて、問題を解いたり板書をしたりという毎日で、
体験学習と言えば社会科見学、理科の実験、家庭科の授業といったところだったでしょうか。
故なのか、研修会社にいて「体験学習」の言葉を聞く機会も多いというのに、
今でも特別なスタイルのように感じてしまいます。
実際はかなりの認知度で、人材育成部門の皆様はご承知ですよね。
しかし、認知度が高い事と研修プログラムとして採用される事は別かもしれません。
座学研修の1部として行われるグループワークも広義では体験学習とされますが、私どものDo★Do★Doのようなビジネスゲームとなると、革新的な内容が特長です。
よって企業は1歩が踏み込みにくく「知ってはいるけど」といった状況になるわけです。
さて、体験学習を受講すれば仕事に必要な技術をひととおり習得できるものでしょうか。
正直なところ、ビジネスゲームや職場体験、あるいは実地研修であっても、上司や顧客が満足するレベルの技術を習得するのは無理というもの。
ではなぜ体験学習なのでしょう。
体験学習の目的は、その仕事の楽しさや難しさに気づくことにあります。
もちろん「知る」ことを軽視はしないので、知識を得られるようにプログラムされています。が、本質として、受講者の学習意欲や覚悟、また仕事に対する適切な畏怖を醸成していくのが体験学習です。
小学生の頃、交通安全教室で事故の実演を見せてもらったことがあります。
その様子は強い衝撃で、子供心に「急ぎません とび出しません ふざけません」と誓ったものです。
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