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HRD用語【マクレガーのX理論Y理論】

2015.09.08

【マクレガーのX理論Y理論】

ダグラス・マクレガー(心理・経営学者、アメリカ)によって提唱された2つの対立したモチベーション理論。「人は元来怠け者で強制や懲罰に対する怖れがないと働かない」とするX理論と「人は自己実現のために自ら進んで仕事に取り組む」としたY理論から成り、成熟した社会においてはY理論に基づくマネジメントを適用すべきとまとめられている。

 

ともに体験し創造する参加型グループ学習。演劇やダンス、美術・工芸分野で広まった活動だが、最近では学校教育、企業研修、住民参加のまちづくり等、専門家を交えて問題解決を行う研究の場としても広く活用されている。もとは仕事場、作業場の意味。 マクレガーは経営学の巨人とも呼ばれ、「欲求の5段階説」のマズローが恩師としたっていた人物です。
しかし、「X理論Y理論」にせよ、マズローの「5段階説」にせよ、私はモチベーション理論の多くに「本当にそうかな?」と思う割り切れなさがあります。
自分の“やる気”の源がどこにあるのか、それがピンときていないせいかもしれません。

①本を読む事が好きだが、そうでない気持ちの日がある
②趣味のモノづくりを、放ったらかしにする事があるなどなど、心の動きは複雑で、自らコントロールすることも間々ならない。
皆さんにはそういう事はありませんか?

X理論Y理論ではモチベーションの側面から見た“人の働き方”が、両極に振れていて、単純、シンプルすぎます。
では5段階あるマズローの説は複雑かというと、昇華していくばかりで、それぞれが入り混じってはいません。

マズローは恩師であるマクレガーのY理論を電子部品工場で実践しましたが、うまくいかず、Y理論に警鐘が鳴らされます。
一方で、マクレガー自身は、P&G社でY理論経営を実証実験しています。
こちらは成功し、収益が1.3倍になったといいます。が、この結果は近年まで企業秘密にされてきたので、理論の実証例として知られることはありませんでした。

マズローによる実験結果の他にも、Y理論を導入して上手くいかなかった企業があり、X理論Y理論だけでは、モチベーションを整理できないという批判が起こります。
それは晩年のマクレガーを動かしました。
両理論を橋渡しする“何か”=”Z”を探ろうとしたのです。
マクレガーはこの理論を完成させる前に亡くなりましたが、後にオオウチによって理論は再度、展開されます。
それが、終身雇用、品質重視の考え方、合議制、職場内にとどまらない人間関係などが、社員のモチベーション維持のために必要だとした「Z理論」です。
個人の欲求と仕事環境が互いに影響を及ぼす点で、Z理論は実際のモチベーションリズムと合致してきたように思います。

しかし、やっぱり何か割り切れません。
それは、「環境は変わらないのに、やる気が起きないことがある」という私の事実。
もう、モチベーションとは異質の心模様なのでしょうか?

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