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自分を変える方法ーいやでも体が動いてしまうとてつもなく強力な行動科学

2022.11.25

人生を変えてしまうくらい強力な行動科学本の決定版

「何が人間を動機づけ、行動に駆り立てるのか?」

これは多くの科学者、研究者を虜にしてきた問いの一つです。

他人を動かす力の根源、仕組みを知ることは日常やビジネスで大いに役立ちますし、
それを自分自身に転用して、うまく機能させれば、きっと今よりももっと素晴らしい人生、
理想の生活、憧れの自分を手に入れることだってできるはずです。

時は2022年。ついに「人の行動原理」がここまで明らかになったのかと、
思わずうなってしまうほどの書籍が発刊されました。
それが今回紹介する書籍です。

タイトル:自分を変える方法ーいやでも体が動いてしまうとてつもなく強力な行動科学
著者:ケイティ・ミルクマン 翻訳:櫻井 祐子
出版社:ダイヤモンド社 (2022年10月発売)

フレッシュスタートの絶大な力

本書は一貫して人を動かず原理原則を膨大な研究結果から紐解いています。
その始まりの章が「やる気」についてです。

私たちが何か新しい仕事にチャレンジしたり、何か勉強を始めたりなど、
行動を起こす最適なタイミングは存在するのでしょうか?

結論からお伝えすると、本書の回答は次の通りです。
「自分や他人の行動を変えるには、足を引っ張る習慣がない
 フレッシュスタート(新たなスタート)の状態から始めれば、
 とても有利な立場に立てる」

フレッシュスタートとは、いわゆる白紙状態のことを指します。
分かりやすい例が新年の誓いでしょう。

多くの人が年越しを迎えるとき、
「今年はダイエットに挑戦しよう。」
「資格を取るために勉強しよう。」
など、新しい行動を立てていると思います。

この1年が終わり、新しい1年が始まる瞬間こそ、
フレッシュスタートと呼ばれるものです。
他にも例えば新学期や決算期もフレッシュスタートになり得ます。

こうした変わり目をきっかけにして、新たな目標を立てるのが、
行動科学的には良いようです。

周りの力が自分を劇的に変える

もう一つ、本書で興味深かったトピックスを紹介します。
それは周囲の人間が自分に与える影響力の強烈さです。

もしかしたら、皆さんも経験があるかもしれません。
周囲にハイレベルな人たちがいる環境に身を置くことで、
自分も大きく成長できた経験があるのではないでしょうか。

例えば大学受験の時の学習塾。
周りの生徒が真面目に勉強しているのを見て、
自分もやる気に火が付き、成績が向上したなどです。

このように私たち人間は常に自分の身の回りにいる人から
大きな影響を受けています。

逆を言えば、周りが大したことがないレベルで、
ぬるま湯のような環境にいれば、成長意欲は湧いてこず、
今のままでも別にいいや、となってしまいます。

この周りのレベルに合わせる、いわゆる「同調」するのを好む理由は何でしょうか。
本書によれば、「人は意識的にであれ、無意識的にであれ、社会の規範は、
社会的な不快感を感じたり制裁を受けたりしないために同調しなければならない
という圧力を生み出し、その結果、私たちは同調することを好ましく感じる」
と説明しています。

あなたの身の回りには優秀でレベルの高い人々が周りにいますか?

私たちの人生の質や意思決定の裏側には、
普段、一緒に過ごしている仲間の影響が大きいことは知っておいて損はないでしょう。

この他にも本書では、「先延ばしを防ぐ方法」や「自信が持つ偉大な力」などについて、
豊富な事例とともに、分かりやすくシンプルに解説されています。

自分を変えたい、何かきっかけが欲しいという方は、
ぜひ本書を手に取り、2回、3回と繰り返し読んでみることをオススメします。

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