HRD用語【フィードバック】
2016.03.01
ツイート個人やグループについての評価結果を、本人もしくはグループに伝えること。対象者は自身の現状を第三者の視点で把握できるため客観的に自分を振り返ることができる。それゆえ多くの気付きが期待できる。また、反省や改善案を含めた意味として使われることもある。
本来、フィードバックは「還元」を表す言葉です。
制御工学では出力側の一部を入力側に戻すことを指し、これを日本語では「帰還」というのだそうです。
また、それ以前は牛などの「反芻」を意味する言葉だったといいます。
研修の場では、演習のあとに述べられる、講師など他者からの評価結果を指すことが多いですね。
また、フィードバックは原因と結果、改善案が示される事が多いため、単に「反省会」の意味で使用することもあるようです。が、
何かしらの過ちがあって「反省」するのですから、この使い方が合っているのかは疑問が残ります。
さて、漠々と暮らしていると自分を振り返る機会はなかなかやってきません。
それこそ、何か失敗や過ちがなければといったところでしょうか。
しかし、現在の自分を形成するものの大半が、自分自身の経験や行動の結果であることは明々白々なだけに、
本当は、意識的に自分を振り返るのが理想なのです。
第三者からのフィードバックと比較して、自分から自分へのフィードバックは多分にバイアスがかかります。
だからこそ、研修の場での講師からのフィードバックは意味があるのですが、自分を深掘りすることは、暮らしや人生の道筋を見つめる上で、とても貴重な思慮ではないでしょうか。そのとき、スッキリとした結論は出ないかもしれませんが、正にも負にもかかる自分自身へのバイアスを考慮しても、私は、行っていきたいと思うのです。