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HRD用語【巻き込み力】

2015.04.17

【巻き込み力】

関係者に働きかけ協力を得て、目標を達成しようとする力。目標を共有したり、メリットを提示することで、周囲の人にも我が事と認識させる手腕を指す

 

4月も半ばを過ぎ、新入社員研修も落ち着きを見せてきたでしょうか。
毎年、研修に立ち会って思うことは『巻き込み力』の効果についてです。
どの企業も優秀な学生を入社させているので、講義内容の理解が早く、新社会人としての気づきも深いものがあります。
しかし、どうにも心許ないと思うことがあります。
それは彼らの「働きかけ力・巻き込み力」です。
苦手なのか、関心がないのか、自己主張がとても弱い。
「建設的に意見を述べ、理由を説明し、協力を仰ぐ」これが不得手のようなのです。

巻き込み力というと、リーダーシップスキルのようですが、若い社員にも必要です。
それは、新入社員が仕事についてまだ不案内だからです。
彼らは上司や先輩のアドバイスや協力がなくては、円滑に業務を進める事ができません。
自分の手に余ったとき、または、余る前に、手を借りる手筈をつけられるか否かは仕事の成果に大きく関わります。
たとえば、営業パーソン。
商談の場に役職者を同席させることができる人の成績は良くありませんか?
戦略的に「巻き込み」を使うことは、働く誰もに求められるスキルだと思うのです。

先に「~意見を述べ、~説明し」としましたが、本当のところ巻き込み力は言葉だけの問題ではないとも思います。
いつも物静かで目立つ言動がなくても、周囲の協力を得ている人がいます。
異なる立場の人を味方につけるような、能動的な働きかけとは違いますが、その人の何かが周囲に作用しているのは確かです。
そんな時、人は何に巻き込まれているのでしょうか。
「信頼」「熱意」「弱さ」「愛嬌」・・・
誠実な仕事ぶりや真摯な態度、常日頃の生き方というか、人間力。
協働の意識、組織人としての覚悟は、人を成長させます。

巻き込み力=人間力
そんな風に思います。

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