オンライン時代に取り組むべき「ダイバーシティマネジメント」とは
2020.06.13
ツイート昨今の情勢を受けて、多くの企業でリモートワークが推進されました。また、優秀な人材の採用や作業効率の向上を目的として、リモートワークを導入する企業も増えています。
リモートワークは時間・場所の制約を受けずに働くことができるため、これまで時間・場所の制約により採用候補に挙がらなかった人材が採用候補となります。リモートワーク導入により、今まで採用していなかった人材が採用されることで、企業の多様性は高まります。
ダイバーシティマネジメントの重要性
企業の多様性が高まることで、価値観による摩擦、コミュニケーションの弊害やハラスメント発生といった様々な課題が発生していきます。
そこで、ダイバーシティマネジメントの考え方が重要となります。
ダイバーシティマネジメントとは、多様性を取り込み、戦略的に組織変革に活かす考え方のことです。具体的には、外見的な違いと内面的な違いを受け入れ、組織に属するすべての人が持てる力を発揮できるようアプローチをしていくことです。
また、ダイバーシティマネジメントを行うことで以下のメリットを生み出し、企業の競争力を高めることにもつながります。
- 優秀な人材の確保と定着
- パフォーマンスの向上
- 新たなアイデアを生み出す
- ハラスメント防止
ダイバーシティマネジメントに必要な2つの視点とは
ダイバーシティマネジメントを浸透させるためには、人権尊重と組織マネジメントの視点を持つことが重要です。
人権尊重の視点
個々の特性を「可変的」と「不変的」に分類して捉える視点のことです。可変的とは自己の意思で変えることができる特性のことです。一方、不変的とは自己の意思では変えることが極めて困難な特性のことです。個々の特性には「不変的」と「可変的」の特性があることを理解し、個性を受け入れ尊重していくことで、誰もが働きやすい環境作りにつながります。
◇不変的な特性:年齢、性別、国籍など
◇可変的な特性:働き方、趣味、服装など
組織マネジメントの視点
個々の特性を「表層的」と「深層的」に分類して捉える視点のことです。表層的とは外見にあらわれる特性のことであり、深層的とは外見からは判断できない内面的な特性のことです。深層的ダイバーシティは表面上にあらわれにくい特性であるため、普段より着目していくことが必要です。そして、その特性を理解した上で、パフォーマンスを最大限発揮するために労働環境を整備していくことで、組織力向上につながります。
◇表層的ダイバーシティ:性別、身長、体格など
◇深層的ダイバーシティ:性格、コミュニケーションスタイル、考え方など
まとめ
企業の多様性が高まることでメリットがある一方、様々な課題も生じていきます。多様性を活用していくためには、ダイバーシティマネジメントは必要不可欠です。
しかし、ダイバーシティマネジメントの浸透には時間がかかります。そのため、長い目でみて取り組んでいくことが重要となります。