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今、注目を集めている「DAO(分散型自律組織)」とは!?

2023.02.20

近年の急速なインターネットの進化によって、特定の管理者がいなくても自由に通信ができたり、
個人情報の漏洩リスクが低減する次世代のインターネットとされるWeb3.0(分散型ネットワーク)が
注目されています。 

それに合わせてWeb3.0に関連するワードとして「DAO(分散型自律組織)」も
注目を浴びるようになりました。

DAOは、変化の激しいVUCA時代において、
その変化に対応するための新しい組織の形として、有効だと言われています。  今回は、DAOとはいったいどういうものなのかを解説していきます。

AO(分散型自律組織)とは

Decentralized Autonomous Organization(分散型自律組織)とは、
社員一人ひとりが経営や管理者・上司などの指示がなくても、
最適な判断・行動ができる組織のことです。

従来の組織は管理型組織と呼ばれ、上司など立場が上の人が部下や職場メンバーに指示をし、
その指示に従って動くピラミッド型の組織が通常とされています。 

一方で、DAOは指示を待つことがないため、即時に状況に応じて行動ができることから、
変化の激しいVUCA時代でも柔軟かつスピーディーに対応できると言えます。 

現代は「不確実性の時代」と言われるほど、先を予測することが困難な時代に突入しています。

そのため、社員一人ひとりが自ら考え行動することが求められることから、DAOが注目・求められるようになりました。

DAO(分散型自律組織)のメリット

変化に対して柔軟に対応できる

上記にあるように、社員一人ひとりが自ら判断をして行動をするため、
意思決定にかかる時間が従来の管理型組織に比べて短いことが特徴的です。

そのため、時代の変化や環境に合わせて柔軟に瞬時に対応することができます。

社員の「心理的安全性」が確保できる

DAOは、組織メンバー一人ひとりがフラットな立場であるため、
上司と部下といった立場の上下の関係がありません。

そのため上司へのプレッシャーを感じることがないため、
管理型組織に比べ個人の心理的安全性を確保しやすいとされています。

また、職場メンバーが同じ立場であることから、全員の意見が同じ価値を持ち、
組織に反映されやすいとされています。

その結果、業務効率が上がるうえ、個人のモチベーションアップにもつながります。 

意見が活発化しやすい

管理型組織では、上層部の意見だけで会議や組織・企業の方向性が決まることがほとんどでした。

しかし、DAOでは、職場メンバーが同じ立場であることから、
これまで部下だから若手だからといって意見が出せなかった・通らなったといったことがなくなるため、
より多くの意見やアイディアが出やすくなります。 

加えて、これからの時代は過去の成功体験が通用しない時代ともいわれているため、
上層部の意見だけで判断するのは危険だとも言えます。

これまでになかった意見や新しい視点を見つけるためにも、
様々な人の意見を聞くことは重要であると言えます。 

DAO(分散型自律組織)のデメリット

個人の高い自己管理能力が必要である

DAOは管理者やリーダーが存在しないため、個人一人ひとりが自分自身をマネジメントし、
責任をもって行動しなければなりません。

社員の自己管理能力が低いと、組織の業務効率が低くなり、組織運営に悪い影響を及ぼします。 

また、個人で判断し仕事を進めていくため、周囲からの目が届きにくい分、
事前にミスやリスクに気づくことが難しくなります。

これらのことから、業務マネジメント、リスク管理、モチベーションコントロールなど
全てにおいて高い自己管理能力が求められます。 

まとめ

DAO(分散型自律組織)は、これからの時代に対応するために有効な組織であると言えます。

一人ひとりが権限を持って仕事を進められる分やりがいや会社への貢献意識が高まる一方で、
高い自己管理能力が求められます。

DAOに移行することを考えるのであれば、
まずは社員のセルフマネジメント力を高めていく必要があるでしょう。

 

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