HRD用語【バランススコアカード】
2015.12.24
ツイート財務分析による業績評価に、経営状況や経営品質評価を加味し業績の評価を行う手法。
財務視点、顧客視点、業務プロセス視点、学習と成長視点の4項目で分析し、企業ビジョンに対する投資分野を決定するなどの戦略を立てる。
バランススコアカードは、
マネジメント研修、リーダー研修などでお伝えすることの多いマネジメントシステムです。
企業の業績は財務諸表の分析をもって評価することで、各企業を概ね同じ尺度で比較することができます。客観性も保たれ、これ以上の方法はないのかもしれません。
しかし、自社の企業ビジョンや目標達成を分析し業務内容を評価するには、財務分析だけでは事足りないことがあります。そうした時に活用しやすいのが、このバランススコアカードです。
バランススコアカードには次のような手順があります。
ビジョンの決定
→戦略の決定
→重要成功要因と視点の決定
→評価指標の確定
→スコアカードの評価
→アクションプランの作成
→フォローアップと管理
まず、
企業ビジョンと戦略を明確にする。
次に戦略を数値や期限、品質といった具体的な目標にブレークダウンし、
これらの目標がどの程度達成できているかを4つの視点
=財務視点、顧客視点、業務プロセス視点、学習と成長視点で評価、分析をする。
というのがバランススコアカードの大まかな流れです。
バランススコアカードは部門ごとに分化された業務を、戦略目標の角度で全体的に把握し、
今現在の進捗・達成度を視覚化することができます。
現状が明確になれば、企業ビジョン実現のための強化点分析が可能ですし、
今後の投資分野の検討材料とすることもできます。
企業の成長力を高め、競争力を強化するツールとして活用が期待できるツールです。