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HRD用語【ワークショップ】

2015.09.16

【ワークショップ】

ともに体験し創造する参加型グループ学習。演劇やダンス、美術・工芸分野で広まった活動だが、最近では学校教育、企業研修、住民参加のまちづくり等、専門家を交えて問題解決を行う研究の場としても広く活用されている。もとは仕事場、作業場の意味。

 

私が最近参加したワークショップはレザークラフト体験で、講師や先輩参加者の方に教えていただきながら、楽しく作品づくりができました。
皆さんも“ワークショップ”と検索してみてください。
たくさんの分野があり驚きますよ。

巷で開催されるワークショップが、こうして参加者の満足感を生むのは、共通の目的があり、その日のうちに何らかの成果が得られるからだと思います。
たとえ作品が完成しなくても、参加者同士の対話で一定の答えを持ち帰ることもできます。

実はワークショップの参加者は、年齢、性別、暮らし向きが様々で、“同じモノに興味がある”これだけが拠り所の一時的な集団です。
それでも、現場は概ね協力的で、他人の言動、行動を注意深くフォローします。

私は、ここに「共通の目的」の力強さを感じます。
損得とは無縁ですから、そのままビジネスに当てはめて考えることはできませんが、(まちづくりがテーマの場合は、少し“我”なども意識されるかもしれません。)
ワークショップの参加者には、自律した参加意欲があります。
ですから問題提起なども解決を目標とするもので、根本が前向きなのです。

研修を実施する際は、その「目的とねらい」を講師と受講者で共有します。
講師はプログラム中に意識的に繰り返しますし、テキストにも必ず記載するので、受講者は、何度も耳にし、目にすることでしょう。
しかし、自分が集合研修に呼ばれた理由や意味が理解できていなければ、「目的とねらい」を掲げる効果は半減してしまいます。

同じ目的を持った者が集い、それぞれの知識や疑問を共有して問題解決をする。
このようなワークショップ的な意識で企業研修ができればと思います。
私たち研修会社は、チーム行動や競争原理などの仕掛けを施して研修を進行させます。
それは受講者が、自ら望んで研修に参加したように意欲を高め、動機づけを行うためです。
人が学び行動するには、目的が必要です。

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