HRD用語【マイルストーン】
2015.04.10
ツイート進捗管理のための節目。大きな目標を達成するために、その工程をより小さな単位で管理し、チェックポイントとして途中成果の確認をすること。また小単位の目標そのものを指す。もとは道路などに置かれ、距離を表示する標識(里程標)のこと。
今週の東京は春とは思えない冷え込みで、冷たい雨も降りました。
日本橋では“桜まつり”が開催されていますが、肝心の桜は雨の雫に散ってしまいました。
日本橋。日本のすべての道路のスタート地点だといいます。
これは江戸時代に整備された五街道の出発地点であったことを現在も踏襲しているのだとか。
旅が一生に一度の一大イベントであった時代、たとえば江戸から伊勢までの道程には可笑しみもあれ、やはり危険も伴いました。
『伊勢はまだ先だが、由井の宿場も楽しみの一つだ』
長い旅路にはこういった節目が必要だったのですね。
日本語ではマイルストーンを一里塚、里程標と呼びます。
マイルストーンはビジネスの世界でも“節目”の意味で使われます。
比較的、全社的な事業計画や長期間にわたる商品開発に対する用語で、個人的なスケジュール管理にはあまり使用されません。
計画が遂行されつつあることを判断するために、長大なプロジェクトを細分化して中間地点での達成要件を予め定めます。
この中間地点あるいは達成要件そのものをマイルストーンと表現しますね。
プロジェクトを細分化すれば、都度、見直すことが出来、近いところに目標があることで士気を保つこともできます。
マイルストーンはプロジェクトの通過点ですが、そのとき歪があれば、改善をして最終的な事業計画完了に又邁進できるのです。
4月、新入社員研修の時期です。
人生を旅やプロジェクトに準えるならば『就職』はマイルストーン。
若い彼らに、人生のゴールをイメージさせるのは現実味が無いですが、今、大きな節目にいる事はきっと感じているはず。
次のマイルストーンを「いつ」「どこに」設定するかで彼らの成長スピードが変わります。
焦る事はないですが、のんびりしている時間もありません。
頃合いの良きところにマイルストーンを落として、振り返り、また進み。
そう、歪みがあってもやり直せる。まだまだ若い彼らです。