研修受講者の成長判断はどう行うべき?
2023.04.12
ツイート研修を実施し、受講者がその後どの程度成長したのか把握していくことも企業研修を行ううえで必要なことです。
受講者の成長判断を行う主要な方法は3つあります。
アセスメントセンター
まず1つ目は、アセスメントセンターによる方法です。
アセスメントセンターは、複数の課題やシミュレーションを通じて、受講者の能力や態度、行動などを評価する場です。
この方法の利点は、客観的で詳細なデータが得られることです。また、グループで行われる場合が多いため、相互の競争心を刺激し、より高いモチベーションで取り組めることが期待できます。
ただし、準備や実施には時間と費用がかかりますので、組織や受講者のニーズに応じて適切に選択する必要があります。
360度フィードバック
2つ目は、360度フィードバックによる方法です。
360度フィードバックは、自己評価だけでなく、上司や同僚、部下など周りの人からも評価を受ける方法です。
この方法の利点は、多面的な視点が得られることです。受講者自身が気づかない強みや課題が明らかになり、改善点についても具体的なアドバイスを得られることが期待できます。
しかし、フィードバックの結果を受け入れることが難しい受講者もいるため、適切なフォローアップが必要です。
ポートフォリオ
3つ目は、ポートフォリオによる方法です。
ポートフォリオは、受講者自身が学んだ成果や実績をまとめたものです。この方法の利点は、自己評価と客観的な成果の両方が見えることです。
また、受講者自身が自分の成長を振り返ることができるため、自己肯定感の向上や学びの定着にもつながります。ただし、評価基準を明確にする必要があり、受講者が自己評価に偏ってしまう可能性もあるため、適切なアドバイスが必要です。
まとめ
今回3つの方法を紹介しましたが、いずれの方法においても、受講者自身が自己評価を行い、評価者からのフィードバックを受け取ることが重要です。また、受講者が学んだことを実践し、成果を上げることも成長判断には欠かせません。
研修受講者の成長判断には、ただ単に知識や技術の習得度合いを測定するだけではなく、能力や態度、行動の変化を評価することが重要です。そのためには、研修目的や組織のニーズに応じて、適切な方法を選択する必要があります。さらに、評価結果をもとに、受講者自身が成長を継続するためのアドバイスや支援が必要となります。
適切な方法を選択し、受講者自身が積極的に学び、成果を上げることで、より効果的な研修を実現し、組織や個人の成長につなげていくことを意識していきましょう。