する側もされる側も、実はどっちも悩んでいる!?
1on1とグーグルの検索窓に打ち込むと、
「1on1 話すことがない」とサジェストが表示されます。
いくつかのページを見てみると、
どうやらこれは1on1を実施する側の上司だけでなく、
される側の部下の目線で書かれたものも散見されます。
つまり、する側もされる側も10n1での話題に困っているわけです。
1on1とは「自由に対話する場」であるがゆえに、
多くの人は何を話せばよいのか戸惑ってしまう傾向にあるのでしょう。
上司と部下が信頼関係を築くため、また上司が部下の成長を支援するために
実施するのが1on1の本来の目的であり、そこは理解できていても、
具体的にどのような対話をすれば良いのかが分からないのです。
仕事ではなく個人に焦点を当てよう
仕事の話は1on1の場面以外でも頻繁にコミュニケーションを取っているはずです。
だからこそ1on1では、仕事ではなく「部下自身」に焦点を当てて対話をしていきます。
部下がキャリアやプライベートについて考えていること、感じていることを
上司に語ってもらうことで、互いの信頼関係を構築していくのです。
1on1での対話とは抽象的なものです。
これが仕事の話であれば、何か具体的な中身があり、
それについて明確な指示やアドバイスを答えるでしょうが、
上司はとにかく部下の話を親身になって共感して聴くことをします。
そのためには例えば、このような問いかけが有効でしょう。
「最近の調子はどう?」
「今はどんな想いを持って仕事に取り組んでいるの?」
「今後、実現していきたい(やってみたい)ことはあるの?」
「今の業務で成長を感じられている?」
これらを矢継ぎ早に繰り出せば相手も質問攻めされていると感じてしまうので、
基本は部下のしゃべるスピード、テンポに合わせながら、
時折、質問を織り交ぜていくような形で進行していくと良いでしょう。
部下も歩み寄りが大事
もし、このコラム記事を見ているのが1on1を実施される側の部下であるならば、
ぜひ上司との1on1の場面で「特に話すことはないです」と言うのは、
出来る限り控えたいものです。
先述のように、もしかしたら上司も話すテーマに苦心しながら、
1on1の場に臨んでいるのかもしれません。
せっかく色々と考えて尋ねてくれた質問に
「特に何もありません」では、いささか冷たい感じを与えてしまいます。
そうは言っても本当に何も話すことがない、という時もあるでしょう。
そんな時は「なぜ話すことがないのだろう」と考えてみてください。
例えば、仕事で悩んでいることはないか?と質問されたとしましょう。
ちょっと考えても特に話すことはなさそうだなと思ったら、
話すことがない理由を考えてみるのです。
そこにはもしかしたら、普段から上司とコミュニケーションを
取っているから話すことがないのかもしれませんし、
上司が適切なタイミングでアドバイスをくれているからかもしれません。
何かしら相手から恩恵を受けているがゆえに話すことがないとすれば、
それを感謝して、直接お礼の言葉を述べるようにしてみてください。
「悩みは特にありません。いつも気にかけてくださってありがとうございます。
○○の時にも相談に乗っていただきましたし、順調に仕事ができています。」
この一言が、上司と部下の関係をより良いものにしていくはずです。
1on1をやらされている、という意識を捨てて部下側からももっと歩み寄ることができれば、
対話のない1on1には、きっとならないはずでしょう。
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