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あゝ人材教育!3分ななめ読み

超!高齢時代の組織開発(9)~組織の要員構成~

2016.12.15

組織と世代の組み合わせ

高齢化時代を迎えて、いくつまで雇用するかという問題だけをとらえると、全体の組織構成として、どのように人材を組み合わせて構成するべきかという視点を忘れてしまいがちになります。
果たして、組織すなわち、チームはどの年代の人間を組み合わせていくべきかを考えてみましょう。

(1)若年層だけで構成する

幕末の会津藩には白虎隊という組織がありました。若い人だけで構成した組織で、会津の城が炎上したと早合点し、もはや自害しかないと、ほぼ全員が命を落としてしまったという悲劇です。

このチームに、年配者や、経験豊富なリーダーがいたとすれば、このような結末になったでしょうか。ある程度の世代を組み合わせて、様々な考え方ができる人をチーム構成としておくことは、非常に重要なことと言えるでしょう。

ICT化された組織では、管理職ですら不要と思えるかもしれませんが、一人ひとり異なる考え方をする人間で構成する組織は、人間ならではの様々な問題が生じます。ネットでつながっているだけでは、その人の顔色や、身体の調子、やる気の有無など、とても把握できるものではありません。温かな声掛けや、朝の挨拶などは人間らしい職場と言えます。

(2)年配層だけで構成する

まれに、50歳以上、もしくは、60歳以上だけで構成される会社もあります。
年配層だけで構成することは、若年層だけの場合と違って、早計な早合点で暴走してしまうことはないでしょう。しかしながら、身体的な若さは現実としてないわけですから、体力を要する仕事、長時間に渡るハードな仕事、視力を要する仕事、素早い判断を要する仕事等、年配者には不得手な仕事もあります。したがって、組織としてこなせる仕事には限りが生じます。

(3)バランスよく構成する

業務の特質によって、男性・女性や各世代の比率をバランスよく配置し、特定の年代に偏らない組織構成を考えなければなりません。このような組織構成は、人事部門が、人材配置の基本ポリシーを持って、配置の在り方、管理のバランスを分析し、修正して最適に形成していく必要があります。その場しのぎの人事を繰り返していても、長く繁栄する企業を作ることはできません。

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